Heller #L085![]() |
AURORA/Heller #6607![]() |
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Heller #268![]() |
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Heller/HUMBROL #80268![]() |
HUMBROL #80268![]() |
Heller #80291![]() |
Heller RAPID KIT(#80268)![]() |
Heller #80268 2014年発売 ![]() |
Heller #53003 2014年発売 ![]() |
Heller #53005 2014年発売 ![]() |
Heller #53007 2014年発売 Limited Edition 70th anniversary of the D-Day ![]() |
◎ 始 め に …
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1976年にはリリースされていたキットで、胴体の裏に"Heller"と刻印されていますが、年代によってこの字体や大きさ、彫られている胴体(最初は左側だったのが今は右側胴体の裏になっています)が違っていたり、主翼下側パーツの裏側にも大きく削った跡がありますので、研究家の方はお調べください。
エレール(一時期はヘラーと呼ばれていました)、ハンブロールなどで左の写真のとは違う箱もいくつか出ていますので、[ボックスアートデータ]でご覧ください。
なお、箱絵は違っていても、中身のデカールは一貫して 311☆ "MISS JACKIE" と N2☆ E の二機種となっていますので、コレクターでない方は箱絵にこだわらず価格の安いものをお求めになるのがよいと思います。
このキットはその時々でしっかりと手入れがされているようで、型荒れがないだけでなく、最近の物のほうが昔に手に入れたものよりバリが少ないですから !
それに新しい物の方がデカールも安心ですからね。
2014年には、再びパッケージデザインが変更になると共に #53003 OMAHA BEACH
, #53005 NORMANDY AIR WAR (これだけは珍しくブルーノーズのマーキングになっています)
のように他の製品と組み合わせたセット物も発売されました。
で、[オールスケール・キットデータ] にも書かれていますが、さすがフランスのキットと思える綺麗で繊細なモールドでいながら、模型誌やモデラーからは評価されない可哀想なキットなのですが、模型メーカー(特に韓国のアカデミー社)から見ると学ぶべき点が多々あったようで、前作のハセガワをお手本にした製品 では、「垂直尾翼のフィンを選択式にする」という部品構成を、新作のP-51Dでは全体のアウトラインを参考にしているようです。
以下にあまりに似ている三点を写真でご紹介します。
機首の途中で"への字"に折れ曲がったようなラインを眺めていたら、こないだ完成したアカデミーのキットに似ているのに気付き、手持ちのキットと較べてみました。
上下のラインがピッタリと合ってしまう機首。 幅と角度がそっくりな垂直尾翼部分。 翼端の形状や薬莢排出孔位置までピタリと合う主翼。 | ||
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もちろん、胴体の反り具合とか、各部のアールとかに微妙な違いがありますが、なるほどね
! という感じです。
それに、このキットにはその繊細なモールドや選択式のドーサルフィン以外にも特筆すべき点があって、写真ではちょっと判りにくいかもしれませんが、左右の水平尾翼のフィレット部の幅を見ていただくと判る垂直尾翼の捻れは、決して胴体が歪んでいるわけではなく、当時盛んに言われだした垂直尾翼のオフセットが写真のようにしっかりと付けられているのです。
したがってドーサルフィン装着を選択した場合は、これにあわせてきちんとオフセットをする必要があります
アクセサリーパーツとしては、増槽が110ガロン金属タイプと75ガロンタイプ、爆弾は500ポンドがそれぞれ二個ずつ付いていますが、なぜか増槽はガイド(ダボ)を基準にしてパイロンに付けると、タンクの給油口が下側になるように付いてしまいますので、修正が必要だと思います。
と、いうことで、またまた、あなたのイメージどうりのムスタングをお造りになるときに、お役に立つ部分は参考に、そうでない部分は切り捨ててお読みください。
尚、実機についての解説などは、製作に関係のある部分以外は省かしていただきますので、予め御了承ください。
◎ 仮 組 み
さすがに30年前のキットで、コクピット内は座椅子風のシートと一体の床板パーツに計器盤と操縦桿、防弾鋼板の上部を取り付けたもの胴体内に組み込むだけで、無線機などは無く操縦席後部はノッペラボーになっています。
一緒に写っているように主車輪カバー裏は彫刻ではなく凸線による表現ですし、主脚柱カバーは多少丸味がついているものの、何の彫刻もない(押し出しピンの跡はありますが…)一枚板となっています。
主車輪は何を参考にしたのかスポークが9本となっています。
また、尾輪は収納庫とドアが一体になったパーツに差し込んで胴体に取り付けるようになっていますが、H型のような両支持のものになっています。
プロペラパーツはブレード四翅が一体で成型されていて、二分割されたスピナキャップで挟み込むタイプで、さらに軸受けに挿し後部に止めを接着しますが、ブレードが分厚く形状もおかしいうえにカフスの段差が表側にしか表現されていません。
ただし、スピナキャップ自体の形状は悪いほうではないと思いますので、多少の修正を加えて胴体とスムーズにつなげてやりたいと思います。
肝心な胴体はどうかというと、全体に丸みを帯びた感じで、前述のアカデミーとソックリな機首上面をはじめとして、胴体後半の下面の丸味は修正が必要かもしれません。
ドーサルフィン無しの胴体後部はスマートすぎる感じがするので、フィン付きの後期型にするほうが良いかも知れませんが、今回はエアフィックス、アカデミーの初期製品と背ビレ無しのトリオを並べてみたいので、あえてドーサルフィン無しの機体にしたいと思います。
丸みを帯びた主翼端や左翼下面にモールドされている余分な敵味方識別灯やミミズ腫みたいな盛り上がりだけの翼下パイロンも修正対象ですが、新しいエアフィックスと同じ分割形式の主翼は簡単にフラップダウンができますので、初心者の方にオススメの小改造と言えるでしょう。
では、P-51のキットの中で一番繊細なモールドが施されたとも言えるこのキットを修正していきたいと思います。
◎ 修 正 開 始
一番気になるのはアッサリとしているコクピット内なのですが、まだ内蔵するパーツを何も作っていないので、今回は外から見て気になる点から手を着けています。
まずはコクピットの後方の板で塞がれている部分ですが、ここに無線機を載せるだけでもよかったのですが、ちょっとイタズラして無線機下のフレームを格子状に残すように穴をあけて表現してみました。
まぁ、実際はもっと下に位置するのだと思いますが、手を抜きながら素材を生かして楽しくできればよいのではないかと、勝手に思っています。
主翼のほうも、最初は収納庫の左右を分けている棒が"への字"に凹んでいたのを直すために仕切りの隔壁を付けたのですが、そうしてみると他がガランドウなのが寂しく感じられてきたので、メインスパー部に似せた仕切りと後部の隔壁を雰囲気だけですが取り付けてみました。
このあたりはハセガワ 1/72 P-51D ムスタングの[MODELING GUIDE]を参考にして作業をしていますので、よろしかったらご覧になってください。
で、この主翼もフラップ部が貼り合わせでなくて一枚で成型されているので、調子に乗ってついつい下げ位置にしてしまいました。
やっぱりこれはクセなのでしょうね、でも貼りあわせタイプのを切り取ってまでやろうとは思っていませんので、数のバランス的にはよい比率になるのではないかと勝手に思っているのです。
ついでに主翼端の円すぎを修正して翼端灯用の位置穴もあけてあります。
また、敵味方識別灯はマッチボックスのときは小さめで目立たなかったので、今回はちょっとオーバーに表現してあります
涙滴型に盛り上がっただけの翼下パイロンは削り取ってハセガワのパーツを移植してみました。
機銃はまだ手を加えていませんが、片方の一本が折れてパーツが紛失していますので、上下を貼り合せた後で加工していきたいと思います。
主車輪は右の写真のようにスポークが9本のままですが、そのまま使うつもりですので、写真のようにスポーク間を少しずつドリルで深く彫ってやります。
一通り終わると左の写真のように彫りが深くなって、結構効果が上がります。
ただし形がソロバン玉みたいなので、ランナーから切り離したら接地面の部分は少し落としてやろうと思っています。
以上をコツコツと修正しながらコクピット内のメインパーツを並行して作っていましたので、一応基本となる胴体関係のパーツがここまでできました。
まだ胴体両サイドのコンソール類は何も手をつけていませんが、できたパーツをご紹介したいと思います。
お判りだと思いますが、上下に置いてあるのは胴体です。(笑)
ただし、延長した床板パーツの位置合わせようのプラ材や受けを貼り付けてあったり、元々の受けを細工して防弾鋼板のガイドにしてあったりします。
二段目は左から照準器(K-14のつもり)、シート、防弾鋼板、無線機二個。
三段目の延長した床板は、一番右のオリジナルのパーツと大きさを合わせてあって、オリジナルの計器盤をそのまま使えるようにしてあります(ただし、この計器盤はメーターの配置などはデタラメです…)。
計器盤の下に多少コンソールを増設してありますが、写真では見えにくいですね。
そしてその両脇にラダーペダル、操縦桿も自作して付けて、あとは格子越しに見えるかもしれない胴体内タンクを適当にくっつけました。
そして、その右の小さい台形のが、オイルクーラー下のエア・アウトレット・フラップ、大きいほうがラジエター後ろのエア・アウトレット・フラップとなっています。
どうせなら床板をもっと延長して、エア・アウトレット部分の開口もしてやればよかったんですけど、計器盤を接着してから、そのことに気がついたので、今回はやり直しせずにエア・アウトレット・フラップを外付けするだけにしました。
もちろんおやりになる方もおいでだと思いますし、やればやっただけの効果は上がりますので、皆様は
テスター(旧ホーク)1/48 P-51D ムスタングの直し方 などを参考にして、挑戦なさってみてください。
以上、まだ途中で申し訳ありませんが、ここで一度アップさせていただきます。
続きはまた完成した頃に・・・
と、いうわけで、
自作したコクピット内のパーツに塗装して組み込み、左右の胴体を貼り合わせました。
それにしても、アップにすると仕上げが粗いなァ・・・やり始めるとついつい早く形にしてみたくて、作業が雑になってしまいます
!
それじゃいけないことも解っているんですけど、べつにコンテストとか展示会に出すわけじゃないし、せいぜい仲間うちで「作った者勝ちでしょッ !!」って自慢するぐらいでしかないから、ついつい急いでしまいます !(^_^;)
照準器の前の合わせ目に挟んであるのは、キャノピーのウインドシールド部分の下側が幅広で胴体からはみだしてしまうのに対応するためのシムで、0.5mm厚のプラ板です。
これを入れないとけっこうキャノピーの下側を削らないと、面一になりません。
ただし、テーパーをつけて、先端のスピナとの接続部は広がらないようにしてあります。
コクピット内の操縦桿脇に見えているのはラダーペダルで、ジンクロメイト・イエローに塗ってあるので、黄色く見えます。(^o^)
プロペラもけっこう削って形を修正してありますが、写真ではあまり判りません・・・
スピナキャップの形は悪くないので、アカデミー(新) よりはだいぶ良いラインなのではないかと思います。
いつもはMr.サーフェイサー1200を下塗りするんですが、切れてしまってから買ってないので、下地の白(Mr.ベースホワイト1000なんですけど、サーフェイサーが1200っていう番手なのは変だと思いません ?!)を塗ってみました。
乾いてから、キズのチェックをしながら空気取入れ口パーツを付けて眺め回していると、その胴体側が写真のように垂直に切り取られていて"空気抵抗大きすぎて飛ばんだろう"みたいになっていたので・・・
急遽、こんなパーツを適当な端材から調達して作成してやりました。
これを空気取入れ口パーツと主翼下面のスキマに押し込んで接着してやると・・・
実機とはちょっと違うかもしれませんが、なんとなくこれなら"飛びそう"という感じになりました。
本来はパーツの段階か、せめて主翼を取り付ける前に胴体パーツのその部分を少し尖らせるような感じで斜めに削っておくほうがズッと楽に修正できると思います
!!
空気取り入れ口パーツの開口は、少し削って広げてやるだけでだいぶ感じが違ってきますので、是非とも一手間かけてあげてください。
何の彫刻もない主脚柱カバーや凸線だけによる主車輪カバー裏の表現は、押し出しピンの跡が目立つ一枚板となっていますので、正確ではありませんが、ちょっとそれらしい彫刻を加えていくと、こんな感じになっていきます。
ある程度の形にして下塗りのサフェーサーをかけると、機首から胴体下面の空気取り入れ口近辺はこんな感じになります。
主翼の機銃部分は真鍮パイプの埋め込みで長さと太さの違いを表現してあります。
また、オイルクーラー後とラジエーター後のエア・アウトレット・フラップなどを表現した部分を後部から見ると、こんな感じになっています。
ひっくり返して上面側から胴体下面の空気取り入れ口近辺が見えるアングルにするとこんな感じに見えます。
水平尾翼はまだ固定していませんのでちょっと隙間が目立ちますが、ドーサルフィン付きとは一味違った初期の背ビレ無しの機体が手軽に味わえます。
◎ デ カ ー ル
デカールに関してはまたある程度工作が進んだところで書きますので、あてにしないでおまちください・・・(^_^;)
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