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アカデミー 1/72 P-51 MUSTANG

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エフトイズ(F-toys) 1/144 P-51D MUSTANG

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ボックスアートデータ
タミヤ(TAMIYA) 1/48 P-51D MUSTANG
テスター/旧ホーク(TESTORS/HAWK) 1/48 P-51D MUSTANG
マルサン/フジ(MARUSAN/Fuji) 1/48 P-51D ムスタング
モノグラム(MONOGRAM) 1/48 P-51B MUSTANG
プロモデラー(PROMODELER) 1/48 P-51B MUSTANG
オーロラ(AURORA) 1/48 P-51H ムスタング

ヒストリック(HiPM) 1/48 P-51H ムスタング
ニチモ(NICHIMO) 1/48 P-51D MUSTANG
オータキ(OTAKI) 1/48 P-51D MUSTANG
ハセガワ(HASEGAWA) 1/48 P-51D/K ムスタング
コグレ-バンダイ(KOGURE-BANDAI) 1/48 P-51D ムスタング
モノグラム(MONOGRAM) 1/48 P-51D MUSTANG
レベル (Revell) 1/48 P-51D MUSTANG
ペガサス(PEGASUS HOBBIES) E-Z Snapz 1/48 P-51B Mustang
タミヤ(TAMIYA) 1/48 NORTH AMERICAN P-51B / MUSTANG III
アキュレイト・ミニチュア(ACCURATE MINIATURES) 1/48 P-51B/C
モン(MENG) 1/48 P-51D/K MUSTANG FIGHTER
エアフィックス(AIRFIX) 1/48 NORTH AMERICAN P-51DMUSTANG

レベル(Revell) 1/32 P-51D-5NA Mustang
2005/09/14 記
2015/06/28 追記
アカデミー 1/72 P-51B/C MUSTANG by 友野 升太

ACADEMY #1667(FA168)
ACADEMY #1667
ACADEMY #1667(FA168)
(#12464) 2012年版
ACADEMY #1667(FA168)
(#12464) 2013年版
ACADEMY #1616(FA199)
ACADEMY #1616(FA199)
(#12441) 2013年版
ACADEMY #2225(FA219)
(#12501)
ACADEMY #2225(FA219)
(#12501)

◎ 始 め に …
 アカデミーは左の写真のように各種のP-51を発売していて、どこの模型店の店頭でもそのいずれかを見かけることが可能ですが、最近のキットはあまり有り難くないビークル(最新のP-51にはトレーラーまで !)を付けて販売するという嬉しくない商法を取っているので、私は"安売りをしていないと買わない ! "という、ささやかな抵抗を続けています。

 まぁ、実を言うと買わない理由はそれだけではないのですが・・・

とりあえずビークル付きになっているのが右の#2225 "P-51C RED TAILS"で、これは左写真右下の#1667のB型に較べて100円高、その上の#1616のP-51Cとは同じ価格なので、キットの欠点のために売れなくなってしまったためのオマケと考えれば腹も立たないのですが、左上の#2205"F-51D Korean War"は同じ金型の#2132 P-51Dより300円高く、そしてトレーラーまで付いた最新作の#12401 "P-51 North Africa"はP-51単体では発売せず、P-51D単体の#2132のキット価格の倍以上、旧製品の#1662のキットの三倍の価格となっています。
 この"P-51 North Africa"のキットはP-51自体がパーツ数 50、ビークル(ビハイクル)とトレーラーとスタンドでパーツ数 46となっていますが、200円ぐらいしか安くなくても、P-51単体で発売してくれたら、僕はそちらを三つぐらい買いますね !!
いまはビークルとか余計なもの欲しくないんで、結局は一個しか買っていないですけどねッ !!

 なお、前述のビークル付きの #2225 "P-51C MUSTANG [RED TAILS] With GROUND VEHICLE"ですが、2017年のアカデミーのサイトでは左のように製品番号が #12474 となっているのですが、この #12474 という番号は以前には右の写真のように #2105 の P-47D Thunderbolt 'Eileen' に振られていた番号で、当時は "P-51C MUSTANG [RED TAILS] With GROUND VEHICLE" には上のキット一覧のように #12501 という別の番号が振られていました。
アカデミーの製品番号は結構ちょこちょこと変更されますし、一つの製品に幾つもの番号が振られるので把握するのがけっこう大変ですね。
この 1/72 P-51C MUSTANG [RED TAILS] With GROUND VEHICLE の番号だけでも、#2225,#FA219,#12501,#12474 という四つの番号があるのですから・・・

ちなみに、右のP-51Dは韓国国内で以前から発売されていたと思われる FA089-2000 というキットで、中味は#2205 (#FA206) "F-51D Korean War"や #2132 (#12485) P-51D と同じ金型のものですが、2000ウォン(240円程度)という低価格で、箱やデカールは輸出用よりずっと安っぽくできていますが実質的には同じです !!



  寸 評

アカデミー P-51B/C

 すでに発売になった他社のキットを全て参考にして自社のキットの開発を進めていくという遠慮のないこの会社の基本姿勢は、ある意味すごいと思いますが、このキットに関してはそれが裏目に出てしまったようです。

 以前、ハセガワのページで簡単に書き、ハセガワの修正前のB型の主翼上面を翼端と後縁を合わせて撮った写真でお見せしましたが、アカデミーのキットの一番の問題点はこの主翼の間違い部分だと思います。


上の二枚の写真はアカデミーの主翼にハセガワの胴体を仮止めしたものですが、胴体側フィレット部の修正前(左写真)と修正後(右写真)の主翼の張り出しとの合わせ部分を見ていただくと、大きすぎる(D型と同じ)と言われている修正前のものと同じだけの長さ(前後幅)を持っていることが判っていただけると思いますし、修正後の胴体を付けてみた方は 2mm以上フィレット前縁から張り出し部が飛び出しているのが判ります。 
 これはアカデミーの主翼の前後幅が、D型と同じ大きい張り出しを持った主翼と同じだけあるということですが、ではなぜ紹介記事などでも指摘されないのかという秘密が、前後幅を広くしたままでB型の主翼と同じ角度で作られているからだというのが、修正前のハセガワのB型の主翼に翼端と後縁を合わせて撮った下の写真を見ていただくとお解かりいただけると思います。

 お解かりでしょうか ? 写真のように、付け根部分の角度を緩やかにして誤魔化すために翼端からの前縁すべてに角度を付けて前に飛び出しているのが・・・

したがって、張り出しの角度自体はチョット見には正しいように見えるのですが、全体の主翼面積が広く、取り付け位置が前進したようになってしまって(アスペクト比と言うらしいです…が違って)いるため、前縁部分全体の角度が前に出過ぎていて、収納庫から後ろが異常に幅広ですし、それに伴って機首が短くなってしまっている(そのため右写真の真ん中のように機首エアフィルター後ろの台形状のパネルを D型のように小さくして辻褄を合わせている)ので、仮組みの状態でも違和感を感じてしまいます。(右写真 上: KP、中: アカデミー、下: レベル)
 また、コクピットの位置(胴体前後とのバランス)もハセガワと同じように前寄りになっているので、前が短く後部胴体が長めになってしまっています。
下面の主脚収納庫形状はB型状ですが、主脚収納庫内に見えるリブの位置は間違えて D型の間隔になっていますし、収納庫部分が前に寄り過ぎている(ハセガワは脚収納庫を広げただけだったが、こちらは主翼前縁を前に出して、付け根の張り出しの角度まで浅くして誤魔化したうえに収納庫を前に出した感じです)ので、収納庫から後ろが異常に幅広です。 
なお、パイロンは主翼下面に直接モールドされていますが、高さが低いし B/C型のものとは形状が違います。 
 そして、これを修正しようとするとハセガワのように簡単ではなく、主翼前縁だけでなく主翼の前半分を全てにわたって削らなければならず、私の腕ではまず不可能だと思いましたので、C型二個とB型一個を買ったところで購入を止めました。

また、こちらは形状が正しい レベル1/72のB型主翼を同じように合わせて撮ってあります。
 写真でお解かりいただけますように、これだけ違っていると、修正しようとするなら主翼前縁だけでなく主翼の前半分を全てにわたって削っていかなければならず、私の腕ではまず不可能に近いので、使えない・・・と、思ってしまうのですが、写真を見て、これぐらいなら目くじら立てることはないとお思いの方はそのままでお作りになればよいと思います。
 胴体は下面の機首空気取り入れ口パーツ用の切り欠きからエア・アウトレットの切り欠きの位置、機首の短さまでハセガワと同じです。
 せめてコクピット位置だけでも1.2mmほど後に下げてくれてれば良かったんですけど…
主翼の前後幅が広く、また位置が前進している関係もあって、コクピットから後の胴体部分が長くなってしまっていますので、コクピット位置が正しく表現されている KP (上側) の後部胴体部分とコクピット位置を合わせて比べると、これだけの違いが出てしまいます。

 ドーサルフィン付きのC型としてのバリエーションは魅力ですが、いくら安くても大幅な修正が必要不可欠な部分のあるキットを率先して買うことはできないので、現在大量に保有しているモノグラムのキットと、手はかかるけど修正可能なハセガワか、正しく表現されているレベルのキットで我慢することにしました。
ドーサルフィン付きの機体は、上記のいずれかのキットにユウのパーツセットに入っているドーサルフィンを使えば簡単にできてしまいますので !!

* KP 1/72 P-51B/C & Mustang Mk.III のキットを参考に、アカデミー(ACADEMY) 1/72 P-51B/C MUSTANG を直す・・・
 また、2015年に発売された KP (KOPRO:Kovozavody Prostejov) 1/72 North American P-51B/C & Mustang Mk.III のキットはエルロン、フラップ、ラダーなどの動翼は別パーツになっていますが、ポジションが選択できるのはフラップだけで、あとは単純に切り離してあるだけの断面になっていましたので、もしかしたら薄い部分のモールド(湯流れ)不良の回避のための処置かも・・・と思っていたのですが、どうやらそうではなくて、参考にしたアカデミーB型のキットの主翼前後幅の広過ぎを修正するための処置のようで、それを見るとこのキットの主翼前後幅の広過ぎをどのように修正すればよいのかがハッキリと解りますし、左のように前縁のラインを合わせるとピッタリと合い、直す時の治具として利用することもできるので、このキットの主翼の修正がかなり楽にできるようになりました。(厳密に言うと、前縁の角度的には少し強過ぎなのかも知れませんが・・・)
と、いうことで、KP のキットを利用してアカデミーの主翼パーツに切断ラインを引いたものが右側の写真で、切断ラインで切り離してからエルロンとフラップの先端(主翼に入り込む)部分として加工してやるといいかもしれないと思っています。

 ちなみに主車輪ドアや主脚カバーなどは相互に流用が可能なぐらいソックリです・・・とは言っても殆んど同じなので、流用する必要もないのですが !! (^O^)/
このキットのパイロンが一体モールドではなくて、別パーツで 正しいB型のものになっていたら、KP (KOPRO:Kovozavody Prostejov) 1/72 North American P-51B/C & Mustang Mk.III の方にパイロン着けて増槽や爆弾も流用できたのに・・・と思うと残念です。

尾部はドーサルフィン付きパーツとの差し替えでB/C型のキットバリエーションという展開になっていますが、分割などもアキュレイト・ミニチュアの 1/48 を参考にしたようで、B型とされているドーサルフィン無しのキットの場合は、ドーサルフィンの先端部分 が共用の胴体パーツ後端上部に残ってしまう分割になっていますので、削り取っておく必要があります。

 床板は多くのメーカーが間違えているようなアリソンエンジン装備時のアールの付いた翼上面状ではなくて、正しい平らなウッドフロアになっていて胴体内タンク部分までが付いていますが、組んでしまうと無線機の下がタンクかどうかはよく解りませんので、コクピットうしろに表現されている給油口のモールドを埋めてやれば、前期型のマーキングでもさほど問題はないと思われます。
 コクピット内のパーツも大体アキュレイトやタミヤを参考にしていると思われ、シートはタミヤをそのまま縮小したようなバケットシートが入っていますが、シートベルトの表現はありません。

 機首上部の極端な角張りやスピットのような張り出した機首を好むのは日本のマーケットだけのようで、この部分はアキュレイト風に適度な逆U字型の表現になっていますが、ハセガワの平べったい機首を見慣れていると、少し丸すぎるように感じるかもしれません。
また、最近のキットの傾向として機首回りが一回り太くなってきていますが、このキットもウインドゥシールド前の機首部分の高さが少し高いため、少し前進してしまっている主翼付け根下面から機首空気取り入れ口に掛けてのラインが強く反り上がったようになっています。
 しかも、機首下面の空気取り入れ口が異様に大きく、ヘルキャットみたいな下膨れのニヤケた笑い顔みたいになってしまっていますが、これはアキュレイトミニチュアの影響があるのかもしれません。
 左の写真が正面からの機首下面空気取り入れ口で、下になっている左側のハセガワの二倍ぐらい、右側の大きいと言われているモノグラム(黒っぽくてよく判りませんが…)の取り入れ口と比べても1.5倍くらいはあります・・・

 余談ですが、右の写真の ホビーボス(Hobby Boss) 1/72 P-51B のキットの機首下面の空気取り入れ口は、アカデミーのニヤケ口よりさらに大きく開いていて、下膨れの口裂けオバケ(ヘルキャット以上 ?!)みたいになってたりします。 このキットは、アカデミー 1/72 のキットを参考にしているようで、主翼付け根の前後幅の広過ぎ、前縁の角度が前に出過ぎていてアスペクト比…が違っていて修正が大変なことや、収納庫形状はB型だが前寄り過ぎることなどに関してもアカデミーと一緒で、主翼などはほとんどそのままでピッタリと合ってしまうのです・・・閑話休題。

 主翼上面の機銃弾倉パネルの筋彫りがリブ一枚分長すぎ(前出の比較写真のレベルの物も同じように間違っていて、前照灯内側の筋彫りラインを延長した部分までとするのが正しく、前照灯の位置はレベル、ハセガワが間違いで、アカデミーが正解)です。
主翼の機銃口はハセガワと同じモールドによる表現ですが、ハセガワのような段差は付いておらず、接合線(上下の合わせ目)に一直線に並んでいます。
 また主翼付け根付近は捻り下げは表現されていないもののD型の二種よりも薄く、主脚収納庫が浅くなっていますが、ハセガワよりは深く彫られている上、リブの位置や表現も多少は修正されていますが、未だに D型のような配置になってしまっています。
ただし、収納庫裏側の真ん中に入っている切れ目のおかげで、上反角はかなり付け易く、フィレット部や主翼上面の付け根を少し削って強制接着してやるとちゃんと角度が付きます。

 水平尾翼は点検口パネルの筋彫りが左右上下面にモールドされていますし、エレベーターのタブ・ロッドもなぜか左右上下面にモールドされていますので、組立時に修正してやるとよいと思います。

 キャノピーは通常のバードケージと、そのオープン状態、そしてマルコム風防も入っていますし、排気管もフェアリング付きと無しが用意されているので、ドーサルフィンの有無と併せて好きな機体でマーキングを楽しむことが出来ます。
ただしマルコム風防使用時は、胴体側にスライドレールのモールドを追加しておくことをお忘れなく・・・

 上記三種の共通事項としては、ブレードはいずれも四枚が一体となっていて取り付け角度などの心配の無い、カフス付きのハミルトン・スタンダードですが、薄く仕上がっているカフス部分に湯口が付いていますので、ランナーからの切り離しには注意してください・・・ランナーに付いた状態で乱暴に扱っているとポロッと湯口の部分が丸く欠けて外れてしまい余計な修正の手間をくうことがあります。

◎ 修 正 開 始

 まず排気管ですが、別パーツでフェアリング付きと無しが付いているのは良いのですが、フェアリング付きのほうが今までのキットとは解釈が違い、排気管のカーブした部分がフェアリングから出ている形状になっていますが、僕が持っている資料ではこの形状の写真は見つからないので、今までの形状のものが良い方はハセガワなどからトレードするのが早いと思います。
まぁ、ハセガワと違って、後から排気管を入れられますので、完成までにじっくりマーキングを考えて決めればよいので、これは後で考えることにします。
排気管の先端は多少薄くて細めですので開口はちょっと大変かもしれませんので、センターがズレないように注意して開口してください。
 その前の機首空気取り入れ口のパーツですが、左右が小さく下が大きいので、そのまま作るときでも左右胴体パーツの貼り合わせ前に先端下側の合わせ目を0.3mmずつぐらい削っておくと、修正は空気取り入れ口のパーツの下側を削るだけになるのでだいぶ楽になります。

 ダウンスラストはしっかりと付いているので、あとはヘルキャットみたいな下膨れのニヤケた笑い顔みたいな空気取り入れ口をどうするかですが、小さくするのでしたら予めニヤケ口の左右だけでなく胴体パーツの裏側の機首下部左右にも詰め物をしておかないと、外側から削れません。
 修正をする場合はとりあえず左の写真のように、パーツの段階で少しずつパテを盛り重ねておきます。

 今回はこのニヤケ口がちょっと面白かったのと、完成したときにどちらがそれらしく見えるのかを確認するために、このままのもの(ただし、主翼はハセガワから直したもの)と、機首下面に修正を加えて空気取り入れ口を小さく加工したもの(主翼はアカデミーのものを KP を治具にして前後幅を縮めたもの)の二種類を作ってみようと思います。

 なお、この空気取り入れ口のパーツは、ハセガワのものとサイズが同じに作られていてトレードすることもでき、右の写真のように付けると、周囲に 1mm弱のギャップが出てきますので、これを基準に修正していくことも可能ではないかと思います
 たとえばこのハゼワのパーツを治具にして、まず機首側面と下面を削っておき、その後でオリジナルのパーツに付け替えて、今度は修正した周囲の形状にあわせて空気取り入れ口パーツを修正していくという手法も取れるのではないかと思います。

 また、少し丸すぎるように感じられ強く反り上がったようになっている一回り太くなっている機首回りは、少し前進してしまっている主翼付け根を修正して主翼を少し後退させたぐらいではラインを修正しきれませんので、丸すぎるように感じられる機首上面を少し平らにしただけで済ませています。

コクピット内はモールドによる表現が主体で、照準器も小さいのが防眩シールド上にモールドされていますが、シートにはベルトがありませんので、気になる方は付けてください。
僕は例によって鉛板の細切りでプラスしておこうと思っています。

 少し前寄りになってしまっているコクピットの位置(バランス的に正しいと思えるKP の胴体と比べると、コクピット前の機首部分が左のように短く、コクピットから垂直尾翼までの後部胴体が右のように長めになってしまっている胴体前後のバランス)は、今回は P-51C がドーサルフィン付きなので特に修正をしていませんが、胴体尾部が別パーツになってますので、ハセガワと同じような方法(機首を主翼取り付け部分前端でカットして 1.2mm延ばし、後部胴体側を別パーツになっている尾部の接合部で 1.2mm縮める)で修正してやると、ドーサルフィン無しの B型のキットの場合は比較的容易に修正してやることができる(接続用のベロが尾部パーツではなく胴体側に着いていればもっと楽にできる !)のではないかと思います。
 ただし、あくまでも胴体とコクピットの位置のバランスだけで、コクピット(胴体)と主翼の位置バランスが改善されるわけではありませんが・・・(^^ゞ

 もし、それをちゃんと直そうとするのでしたら、主翼取り付け部分前端でカットした胴体をさらに上下に分割し、主翼と排気管の位置はそのままで、コクピットの位置だけを 1.2mm ほど後退させてやる必要がありますが、正直言ってかなり面倒臭いです ! (^_^;)

また、ハセガワと同じようにスピナキャップが長くて尖り過ぎていて、コクピットの位置もハセガワと同じように前寄りになっているので、上記のコクピット(胴体)の位置バランスを修正をしない場合は、キットのスピナキャップでもコクピットから前が短くて後部胴体が長めに見えてしまいますし、修正をしないでさらにちゃんとした長さと膨らみになっている KP や ホビースポットU の改修パーツのスピナキャップに交換すると、余計にコクピット前が短く見えてしまいますので注意してください。
 
 で、主翼ですが、 もちろんオリジナルのアカデミーの主翼のアスペクト比が違っているために、初号機はハセガワの主翼を移植するはめになったのですが、どうせなら他の社の主翼で使えそうなもの(主脚収納庫がD型になっていない、もしくは修正可能なもの)を捜しておいてみよう…と思っていろいろ試してみました(まだ KP のキットは発売前です)。
左の写真の右側の黒っぽい方から、レベル、モノグラム、ホビースポットU、ハセガワ、オリジナルのアカデミー、そして一番左のランナーについたままのがアカデミーのP-51となっています。
それぞれの特徴と、まともに使えそうな1/72 P-51B の主翼の寸評は以下のとおりです。

 レベル
取り付け部は削らずに入ります。 主翼の厚さもほぼ合い、上反角もOKですが、1/72 としては少し翼幅が足りませんのでスケールどおりにするのなら、下の写真のように左右の翼端で一度切り離して1.2mmプラバンをそれぞれに挟んで延長してやる必要があります。
スキマは上面が前のほうに0.3mmぐらい、下面が前側に2.6mmぐらい・後部取り付け部周辺に0.65mmぐらい開きます。
価格的には安く販売されているので移植対象にしてもよいですが、キットの出来が良いのでそのままレベルキットで作ったほうが良いような気がする・・・

 モノグラム
取り付け部大きく切り欠かれているので削らずに入ります。主翼の厚さが薄く機首下面と高さが合いませんが、翼付け根の形状としてはコチラの方が正しく、上反角はなんとか修正が可能です。
スキマは上面が前から中にかけて1mmぐらい、下面が前側に2.4mmぐらい・後部取り付け部が大きい半円形に切り欠かれているので隙間が大きく、埋めるのがかなり大変です。
古いけど出来は良いキットですが、レベル-モノグラムになってから発売されていないのと、発売されていた頃の(再販になったアキュレイトミニチュアの P-40とのセットの物も)価格がけっこう高いので、改造用のパーツ取りに使うよりは、これもキットのまま直して作ったほうがよいかもしれません。

 ホビースポットU
取り付け部を半円形に削る必要があります。 主翼の厚さもほぼ合い、上反角もほぼOKです。
スキマは、上面は収縮が幸いしてほとんど合いますが、下面が前側に1.6mmぐらい・後部取り付け部周辺に0.2mmぐらい開きます。
キットと違って胴体などの余りパーツが出ない (ただし、三色の識別灯用素材やアンテナ線パーツは余分に入っている) のですが、価格的にはあまり安くないのと、材料自体の収縮があって翼幅が多少小さくなってしまうこと、また、すでに売り切れになってしまったのが残念なところです。

 ハセガワ
取り付け部を半円形に削る必要があります。 主翼の厚さもほぼ合い、上反角もほぼOKです。
ただし付け根前縁の張り出しはD型のように大きすぎるので、[MODELING GUIDE]のハセガワ1/72 P-51Bを参照して修正してください。
スキマは上面中程に0.4mmぐらい、下面は取り付け部を半円形に削る時にちゃんと微調整してやると、機首下面はピタリと合いますが、多少右翼上がりになるので、右前下側に0.2mmぐらいのシムを貼って調整しておきます・後部取り付け部周辺に0.4mmぐらいのクサビ形のスキマが開きます。

 アカデミー
前縁の角度を直せればそれに越したことはありませんが、かなりの手間で前半分の筋彫りも直さなければなりません。
また、下面の主脚収納庫形状はB型状だが収納庫部分が前に寄り過ぎている(ハセガワは脚収納庫を広げただけだったが、こちらは主翼前縁を前に出して、付け根の張り出しの角度まで浅くして誤魔化したうえに収納庫を前に出した感じです)ので、収納庫から後ろが異常に幅広になっていますので、前述の KP のパーツを治具にする方法で修正した右写真:下 (右写真:上はレベル) のように、動翼の取り付け部分で縮めてやるのが一番手が掛からないかもしれませんが、修正すると主翼の位置自体が後ろに下がるので機首下面との接合部に 1.2mm程のスキマが開きますし、前述しましたようにコクピット(胴体)と主翼の位置バランスがさらに悪くなってしまいます・・・(>_<)
 でも、主翼の前後幅の広すぎやコクピット(胴体)と主翼の位置バランスの悪さを我慢できる人や、そんなことは気にしないという寛大な心を持った方は、直す手間を省いて、これをそのまま使っても良いと思います。(僕には到底できませんので、なんとかして直そうとしてしまいますが…(^^ゞ)

 アカデミー P-51
取り付け部は最後部(フラップ部)の台形の切り欠きのみが一致しているので、その前の半円形を切り欠かなければならないのですが、主翼自体がP-51の20mm機関砲×4門となっていて、薬莢排出孔も単独の片側二個ずつですし、上面の筋彫りもB型とは違っているので、直して使うにはちょっと辛いと思います。
しかも余計なビークルやトレーラーが付いていてキット価格も高いですし・・・

 KP (KOPRO:Kovozavody Prostejov)
2015年に発売になったキットで、いろいろなキットの好いところを寄せ集めたようで、前述しましたように アカデミーB型のキットの主翼前後幅の広過ぎを修正するための治具として利用することもできるぐらいですが、フラップ上面の接合ラインが直線になっているので、アカデミーのフィレットのカーブとピッタリと合わせるためには、かなり削ってやらないと合いません。 また、主翼前後幅の広過ぎを修正してありますので、機首下面との接合部に 3mm程 のスキマが開きます。(厳密に言うと、前縁の角度的には少し強過ぎなのかも知れませんが・・・)
このパーツを見ると、アカデミーのキットの主翼前後幅の広過ぎをどのように修正すればよいのかがハッキリと解りますし、価格もアカデミーのものよりズッと高いし、デキもズッと好いですから、前縁のラインを合わせてアカデミーの主翼パーツを直すのに利用するだけにして、あとは KP のキットとして組み立てた方がいいかもしれません。
 ということで、今回は前述のアカデミーの主翼を直した右側ものと、ハセガワの主翼を使用した左の写真のものの二種類となりましたので、ハセガワの主翼や胴体フィレット部の直し方は、前述した ハセガワ 1/72 P-51B ムスタングの直し方 を参考にしてください。

ハセガワの主翼の機銃は、長さを調節して真鍮パイプを片翼二つずつの銃口に高さをずらして埋め込んであります。
 どちらの主翼も、弾倉ベイの筋彫りを修正し、下面右翼端の敵味方識別灯は例によって他のキットと同じように ホビースポットU の三色の識別灯用素材を埋め込みました。

また、アカデミーの主翼は前述した方法で前後幅を修正する際にフラップとエルロンの部分を切り離していますので、フラップはそのまま切断面を加工するだけで開閉選択式になりますが、さらにほんのちょっとの加工で可動にすることも可能ですので、今回はちょっといたずらして可動にしてしまいました。
 ただ、上面パーツのフラップ胴体寄りにある翼の厚み確保の補強部分のデッパリも切り取ってしまうことになるので、どこかに代わりになる補強材を入れておくのを忘れずにやらないといけなのですが・・・
 また、薬莢の排出口が左写真の左翼下面のようにかなり後寄りになってしまいますので、気になる場合は左写真の右翼下面のように、一度埋めて 3mmほど前方に平行に移動してやると好くなります。
 ついでに、間違えて D型の間隔になっている主脚収納庫内に見える、一番胴体よりのリブの位置もB型の間隔に直しておきます。

 それと、前後幅修正後にフィレット後端とフラップ後端ラインを合わせると短くなってズレができるフィレット前端部分の修正と、短くなった取り付け部分前端と機首側とのスキマ(右の写真の白い部分で、今回は1.2mmプラバン)を埋める必要が出てくると思います。
この加工・修正が簡単にできてうまくいのだったら、買ってしまったアカデミーの B/C型が無駄にならずに作製できるのではないかと思ってるのですが・・・

 コクピット内のパーツはそのままで使用していますが、少し床板パーツの左右が広いので、少し幅を狭めておかないと胴体張り合わせ時に隙間ができてしまいます。
胴体下面空気取り入れ口奥のオイルクーラーとエア・アウトレットから見えるラジエターのパーツは付いていないので、これもハセガワ主翼の方は ホビースポットU のハセガワ用修正パーツに入っていた物がサイズが同じぐらいなので流用しています。

 アカデミーの主翼を直したものの方は ホビースポットU のハセガワ用修正パーツに入っていたラジエターパーツの手持ちが無くなってしまいましたので、手元に在ったウレタン素材でそれらしいのを作って付けておきました。

コクピット内左右の胴体内側にモールドされたパネル類の表現は控えめ…というか位置が判る程度ですので、僕のように塗装が苦手な人間には立体感を出すのは難しいです。

 また、操縦桿のパーツは細く成形されているので、ランナーから切り離す時に折らないように気をつけてください(僕はデザインナイフだけで切り離そうとして折ってしまいました…)。
コクピットフロアの操縦桿の両脇に開いてる穴は、本来は燃料タンクの切り替えスイッチ(バルブのコック)だったと思いますので、埋めるとともにそれらしく加工しておきました。
それと、シートベルトの表現がされていないタミヤをそのまま縮小したようなバケットシートには、鉛板から作ったシートベルトを追加しておきました。。

 なお、エア・アウトレット後端と後部胴体のつなぎ目で段差ができる(エア・アウトレット側が一段低い)ので、後部胴体からの高さと同じになるようにエア・アウトレット後端を高くしてスムーズに繋げてやります(上の写真の尾輪収納庫前の白い部分ですが、後部胴体の長過ぎを尾部パーツで修正するとそのままでピッタリかも…)。

 今回のハセガワ主翼を使用した方はドーサルフィン無しなので、共用の胴体後部上側に残ったドーサルフィンの先端は削り取っておきました。

で、機首下面の空気取り入れ口近辺は未だ修正途中なので、ストレート組みと並べて確認しながらの作業を繰り返していますが、右のような感じに削ってみているところです。
 でも、パテ埋めしただけだと、やはりシャープなエッジが必要な空気取り入れ口の部分の表現はかなり難しく、削っていたらリップ部分がポロッと取れてしまったりして・・・やっぱりパテだけではなく、プラバンで補強・裏打ちなどをして埋めておけばよかったと、チョッピリ後悔していたりします ! (^^ゞ

 水平尾翼のパーツは点検口パネルの筋彫りやエレベーターのタブロッドが左右上下面にモールドされていますが、パーツ自体はナンバーに関係なく左右どちらにでも着けられてしまいますので、ガタの少ない方を選んで左右を決めたら、下面側の点検口パネルのモールドを埋めて、左上面と右下面のエレベーターのタブロッドを削り取っておきます。

◎ デ カ ー ル

 スイマセンが、削ったり貼ったりばかりやっていて、まだデカールは全然考証していません。
また後ほど書かせていただきますので、今しばらくお待ちください。

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