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代表的キットの直し方 アカデミー 1/72 P-51D ムスタング(新)
イタレリ 1/72 F-51D ムスタング

ハセガワ 1/72 P-51D ムスタング
リンドバーグ 1/72 P-51B&D ムスタング
エアフィックス 1/72 P-51D ムスタング(旧)
アカデミー 1/72 P-51D ムスタング(旧)
マッチボックス 1/72 P-51D ムスタング
エレール 1/72 P-51D ムスタング
モデルニュース(Model News) 1/72 P-51H

イタレリ 1/72 P-51 ムスタング
エアフィックス 1/72 P-51D ムスタング(前)
エアフィックス 1/72 P-51D ムスタング(新)
ハセガワ 1/72 P-51B ムスタング
アカデミー 1/72 P-51&B/C ムスタング
KP 1/72 P-51B/C & ムスタング Mk.III
モノグラム 1/72 P-51B Mustang
ブレンガン 1/72 A-36 APACHE
アカデミー 1/72 P-51 MUSTANG

童友社 1/100 P-51D ムスタング

エフトイズ(F-toys) 1/144 P-51D MUSTANG

P-51&F-82キット製作記事掲載誌一覧
ボックスアートデータ
タミヤ(TAMIYA) 1/48 P-51D MUSTANG
テスター/旧ホーク(TESTORS/HAWK) 1/48 P-51D MUSTANG
マルサン/フジ(MARUSAN/Fuji) 1/48 P-51D ムスタング
モノグラム(MONOGRAM) 1/48 P-51B MUSTANG
プロモデラー(PROMODELER) 1/48 P-51B MUSTANG
オーロラ(AURORA) 1/48 P-51H ムスタング

ヒストリック(HiPM) 1/48 P-51H ムスタング
ニチモ(NICHIMO) 1/48 P-51D MUSTANG
オータキ(OTAKI) 1/48 P-51D MUSTANG
ハセガワ(HASEGAWA) 1/48 P-51D/K ムスタング
コグレ-バンダイ(KOGURE-BANDAI) 1/48 P-51D ムスタング
モノグラム(MONOGRAM) 1/48 P-51D MUSTANG
レベル (Revell) 1/48 P-51D MUSTANG
ペガサス(PEGASUS HOBBIES) E-Z Snapz 1/48 P-51B Mustang
タミヤ(TAMIYA) 1/48 NORTH AMERICAN P-51B / MUSTANG III
アキュレイト・ミニチュア(ACCURATE MINIATURES) 1/48 P-51B/C
モン(MENG) 1/48 P-51D/K MUSTANG FIGHTER
エアフィックス(AIRFIX) 1/48 NORTH AMERICAN P-51DMUSTANG

レベル(Revell) 1/32 P-51D-5NA Mustang
 1996/05/14記
2015/10/01追記
タミヤ(TAMIYA) 1/48 P-51B ムスタング  by 友野 升太

タミヤ #61042
タミヤ #61042/フランス国内版 (カルペナデカール付き)
タミヤ #61047
タミヤ #92216

◎ 始 め に …
タミヤ(TAMIYA) 1/48 #61042 NORTH AMERICAN P-51B MUSTANG / #61047 RAF MUSTANG III

 1996年に ムスタングファンの期待に応えるかのように発売された P-51B ですが、一番の欠点はコクピット床板をアリソン装備時のアールの付いた翼上面状と同じにしてしまったこと・・・発売当時の一部の模型誌に「B型は翼上面状でよくてC型のみ独立した床板」などと擁護する記事が書かれていたりしますが、マーリンエンジン装備になって翼の取り付け位置が下がった為にB型も独立した床板でコクピットの高さを上げたはずで、操縦桿からのリンケージ・アームは露出せずに床板の下を通るはずです。⇒P-51A までと P-51B/C 以降のコクピット床板の話
 MUSTANG III との違いはデカールとマルコムフードの有無だけで、英国タイプの操縦桿が入っているわけではありません・・・せめてそれぐらい入れて欲しかったですよね、なんたってタミヤなのですから ! 

それと、マルコムフードを使用する時はキャノピースライド用レールのモールドを後部キャノピー下の胴体側面に追加する必要があると思います。

 なお、2010年3月には、背の低いファストバックタイプ風防と丸みのあるマルコム風防の両仕様に対応したカルトグラフ社製の F.W.ホーン中尉機の2種類のマーキングのデカールと二体のフィギュアのパーツを追加して、品番とタイトルを #92216 P-51B マスタング “ブルーノーズ” としたバリエーションキットが限定発売されています。

 また、フランスでは P-51B(#61042) のキットにカルペナデカールをセットした物がフランス国内限定版として発売されています。


 キットの特徴としては前述の床板の他に、翼上面のガンベイ(弾倉のハッチ)のモールドが D型と同じ長さになっている(主翼のリブ一枚分長い)ほかに、主脚収納庫内のリブの幅もD型と同じ間隔になっています
⇒[実機について]参照

とは言っても、主翼付け根前縁の張り出しはチャンと D型よりも小さなものとなっていますし、張り出し自体の形状も、やや控えめで効果は薄いながらも、B型の特徴の一つである捻り下げをなんとか表現しようとしてはいます・・・

 機首上面部はD型のキットよりも平面を誇張してあるので 昔の角張り主張派には嬉しく感じられるかもしれませんが、海外のガレージメーカーでそのまま挿げ替えるだけでドーサルフィン付きのB/C型に改造ができるという胴体パーツでは、その機首上面に少し丸味を帯びさせていますので、このキットのままがそれらしいかどうかは意見が別れるところだと思います。

 また、排気管直後にモールドされている小パネルですが、実機写真で確認できる範囲ではあくまでも P-51B の初期生産型のみに見られる少数派ですし、より確認できる写真数の少ない Mk.III のキットにも付いたままになっていますので、作る機体によっては埋めてやる必要があります。
⇒P-51B/C の排気管直後の小パネル装備機


◎  仮 組 み

 で、パーツですが、部品点数はA部品36点、B部品27点、透明部品 11点、ポリキャップが 2個の計76点 で構成されています。

コクピット内は防眩シールドに後付けする照準器を除いて、組み立て易さを優先したかのような胴体内タンクまで一体になった床板パーツを含めて 8点の部品で構成されていますが、床板がアリソン装備時の機体のように翼上面状のアールが付いているために表出してしまった操縦桿からのリンケージアームなどを除けば、少ない部品でかなりうまく表現されていると思います。

 P-51D のキットでもそうでしたが、このようにタミヤのキットは一体化が可能な所は無理に分割せずに、組み立て易くする工夫がされていますが、そんなタミヤがこだわって部品分割をしたと思えるのが、地上姿勢のフラップの下がったムスタングの姿を再現できるように別パーツにしたフラップと、微妙な三次曲面で構成された機首上面を再現するために別パーツにしたと思われるカウリング部分です。
 でも、P-51D の機首上部カウリングパーツと較べると少し幅が広く、上面もより平らになってしまっているのは何故なんでしょう?
僕は マーリンエンジン装備機の機首上面形状の違い に書きましたように、機首上面はスピットファイアのような真っ平らではなく、割りに丸味を帯びているほうの説を採っているので、P-51D のキットでももう少し丸味があればいいのに・・・と、思ってしまったぐらいですが、スケールを考えればこれぐらいでもいいのかもしれません。

 パーツの合いそのものは何の不安もありませんので、フラップの位置をどうするのか、どのマーキングにするか、そして、マーキングによってはドーサルフィンを着けるかどうかを決めてやればいいのではないかと思います。

◎ 修 正 開 始
 主翼の機銃は左右とも外側のものが内側のものより低くなる(地平と平行になる)ようになっているなど、芸の細かい所を見せてくれているので、主翼下面にモールドされている銃身の先端に 0.3mmのドリル刃(48スケールサイズで 14.4mm と少しオーバースケールですが、0.2mm では細すぎるのでこのサイズ)で銃口を開けておきます。

 主脚収納庫内のD型と同じ間隔になっているリブの幅の修正は結構大変なので、気が向いた時にはやろうと思いますが、とりあえず翼上面の、D型と同じ長さになっている(主翼のリブ一枚分長い)ガンベイ(弾倉のハッチ)のモールド(左写真:上)ぐらいは、左写真:下のように彫り直しておくと良いと思います。

 次に、僕がこのキットの一番の欠点だと思っている、アリソン装備時のアールの付いた翼上面状と同じにしてしまったはコクピット床板(右の写真)に関してですが、もちろん完成時には隠れてしまう部分なので、そのままで組み立てたって判らないとお思いの方は、余分な手を掛けずにどうぞそのままでお作りになってください・・・本当はタミヤさんが金型に手を入れてパーツを修正してくれるのが一番いいのですが、発売からもうすぐ二十年が経ちますので、そろそろ正しく考証された次の製品が出ることに期待することにして、このキットは自分の努力で何とかそれなりに納得がいくように直してみたいと思います。

まず、左の写真ですが、右が最初に床板部分に合わせて採った型紙で、前後に分けて床板の凹み部分に合わせてから前後を貼り合せると、一枚の紙から採るよりも簡単にできます。
 右から二番目は白のプラバンに写して切り出したものですが、白プラバンだと元パーツにある小さな凹凸が拾い難いので、三番目以降のように透明プラバンで切り出したほうが、後々の処理がしやすくなりました。
四番目は型紙で切り取り部分をマーキングしたものですが、左のコンソール部分と下の防弾鋼板部分を切り取ったら、左端のコクピットパーツのように嵌め込んで現物合わせで計器盤と操縦桿・リンケージアームの位置をマークして切り抜くほうが手間が掛からず簡単にできてしまいます。
で、グレーのコクピットパーツとその右の床板パーツが最終形で、プラペーパーやランナーでディテールを再現してやりました。
 こうして直してみると、模型でありながら高くなった(平らになった)床板に操縦桿からのリンケージアームが埋まってしまうことで、やはり独立した平らな床板が設置された B/C型からは、操縦桿からのリンケージアームは床板の下を通っているのが正しいのではないかと実感できます。
⇒P-51A までと P-51B/C 以降のコクピット床板の話

 機首周りは D型よりも平面性や角張りを誇張した機首上面と、ちょっとトガリすぎでスマートな感じがするスピナで、もちろんダメという訳じゃないんですけど、僕は割りに丸いほうの説を採っているので、もう少し丸味があればいいのに・・・とは思っています。
 ただ、ここいらへんはキッチリとした寸法でだせるもんじゃないので、各人の好みの問題だと思いますし、こういう方がムスタングらしいって人もいるだろうとは思いますから・・・でも、個人的にはもう少し丸っこいほうが好きです。
 まぁ、この部分は機首の反射除け塗装のラインによっても印象が変わってきますので、塗装も含めて何機か作ってみてから考えてもいいのかな・・・と、思っています !


◎  細 部・組 み 立 て

 基本的に組立に難しいところはないのですが、B/C型のドーサルフィン(背ビレ)付きにする場合は右写真のように垂直安定板の前の胴体部分にパーツを追加してやる必要があります。

 もし面倒臭い時は、そのままドーサルフィン(背ビレ)無しを作るか、HOBBY SPOT U[タミヤ1/48 P-51B/Dムスタング用「出るまで待てない」バリエーション・素材セット]に入っているドーサルフィン(背ビレ)パーツを使用すると、右写真のように簡単にドーサルフィン(背ビレ)付き にすることができます !(^^)v

 あと、D型のキットと同じように丸いタブになっている胴体下の空気取り入れ口のヒケ止めは、AN/ARC-3用アンテナに見えるように、ただの棒にしてくれてたら嬉しかったですね。
まぁ、丸いタブを両側から削って、右の写真のように細い棒状にしてやればいいわけですから、特に困るわけでもないのですが・・・

 また、排気管はフェアリング付きとフェアリング無しの両方が付いているので、余った方を他のキットに流用できるのですが、いかんせん戦時中の機体はフェアリング無しの機体の方が多かったので、結局フェアリング付きばかりが残ってしまいます・・・(^^ゞ


 機首下面の空気取り入れ口のリップですがP-51D のキットでは 右写真:上 のように差し込み用のベロが付いていたのですが、P-51B のキットではこの差込みベロは無くなってしまっています。
このベロが在った方が取り付けもしやすかったので、無くなった理由は僕には解りませんが、在った方が空気取り入れダクトが奥まで続いている感じが出るとお思いの場合は P-51D のキットからトレードしても、違和感無く取り付けることが可能です。
P-51B のリップパーツの裏側 (D用のベロが付いていた部分) に凹みが在りますが、胴体側に取付け用のホゾがあるわけでもなく、またベロのような別パーツがある訳でもないので、それを取り付ける為のホゾでもないでしょうから、単なるヒケ止めなのかも知れませんが、その真意は解りかねます・・・

右翼下面に三つ並んだ敵味方識別灯はいつものようにHOBBY SPOT U のパーツと素材をセットにした[タミヤ1/48 P-51B/Dムスタング用「出るまで待てない」バリエーション・素材セット] に入っている 赤・緑・アンバー を填め込んでおきました。

 ついでに言えば、付属しているパイロットは、左手が左太腿の脇、右手が股の間に置かれていて、たぶんスロットルと操縦桿に手がいっている様にしているのだろうということは解るのですが、せめて右手を別部品にして、もっとハッキリと操縦桿を握ってるような恰好にして欲しかったですね(限定発売の"ブルーノーズ"には立像と一緒にそういうパイロットフィギュアが付いてはいますが・・・)とか言いながらも、僕は基本的にはパイロットを乗せないのですが・・・(^^ゞ



◎ デ カ ー ル


◎ 結局・・・

  いろいろ書いてみましたけど、簡単に組めるとともに、ちょっとの手直しと妥協で最高の雰囲気の 1/48 P-51B ムスタング が出来るって事は本当に幸せなことですよね。
塗装がお好きな方にはマーキングのバリエーションが多いので、組み上げてしまうと見えなくなってしまう床板のことなどはあまり気にしないという方は、いろんな塗装を楽しむベースにしていくのもいいと思います。

で、B型のドーサルフィン、そして背ビレ無しのD型やK型用のペラなどの作成ををいちいちご自分でおやりになるのが大変という方のためには、
HOBBY SPOT Uから以上のパーツと素材をセットにした[タミヤ1/48 P-51B/Dムスタング用「出るまで待てない」バリエーション・素材セット]が発売されておりますので、一度ご検討されるのもよいかもしれません。

 でも……  できればタミヤには我慢とか、妥協とか、余計な修正・加工が必要なく、ストレス無く組み上げられる B型のムスタングを出してほしかったと思っているのは私だけではないと思います。

発売から二十年近くが経とうとしているキットです・・・タミヤさんがこのまま販売を続けるのか、間違えている床板部分を修正するのか、新しいキットを開発してくれるのか・・・は、タミヤさんの心掛け次第としか言いようがないのですが、P-51D のほうは発売から五年後にはスケールダウンしたかのような出来の良いキットを 1/72 P-51D MUSTANG として発売していますが、P-51B の方は 1/72 としては出されていません。

 なぜ、タミヤさんは 1/72で P-51B ムスタングを出さないのだろう ?! ・・・と、ズッと思っていたのですが、ここまで書いてきてこんな推論が成り立つのではないかと思いました・・・すなわち、1/48 P-51B をスケールダウンして出してしまうと、間違えた 1/72 P-51B のキットを出してしまうことになります・・・かといって、間違いを直した 1/72 P-51B のキットを出せば、1/48 P-51B の間違いを自らが認めてしまうということになる・・・それならばいっそのこと、 1/72 P-51B は出さずに、1/48 P-51B の間違いはそのままで、知らん顔を決め込んだ方が会社の経営・販売戦略的にはいいのだ、という結論に達したのだろう・・・という、かなり残念な推測になります !! (^_^;)

 できればタミヤさんがもうそろそろ新しい 1/48 P-51B キット を開発してくれるか、せめてこのキットの床板を直して、さらに 1/72 にスケールダウンした P-51B をリリースしてくださることを期待しています!!



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