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イタレリ 1/72 F-51D ムスタング

ハセガワ 1/72 P-51D ムスタング
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エアフィックス 1/72 P-51D ムスタング(旧)
アカデミー 1/72 P-51D ムスタング(旧)
マッチボックス 1/72 P-51D ムスタング
エレール 1/72 P-51D ムスタング
モデルニュース(Model News) 1/72 P-51H

イタレリ 1/72 P-51 ムスタング
エアフィックス 1/72 P-51D ムスタング(前)
エアフィックス 1/72 P-51D ムスタング(新)
ハセガワ 1/72 P-51B ムスタング
アカデミー 1/72 P-51&B/C ムスタング
KP 1/72 P-51B/C & ムスタング Mk.III
モノグラム 1/72 P-51B MUSTANG
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アカデミー 1/72 P-51 MUSTANG

童友社 1/100 P-51D ムスタング

エフトイズ(F-toys) 1/144 P-51D MUSTANG

P-51&F-82キット製作記事掲載誌一覧
ボックスアートデータ
タミヤ(TAMIYA) 1/48 P-51D MUSTANG
テスター/旧ホーク(TESTORS/HAWK) 1/48 P-51D MUSTANG
マルサン/フジ(MARUSAN/Fuji) 1/48 P-51D ムスタング
モノグラム(MONOGRAM) 1/48 P-51B MUSTANG
プロモデラー(PROMODELER) 1/48 P-51B MUSTANG
オーロラ(AURORA) 1/48 P-51H ムスタング

ヒストリック(HiPM) 1/48 P-51H ムスタング
ニチモ(NICHIMO) 1/48 P-51D MUSTANG
オータキ(OTAKI) 1/48 P-51D MUSTANG
ハセガワ(HASEGAWA) 1/48 P-51D/K ムスタング
コグレ-バンダイ(KOGURE-BANDAI) 1/48 P-51D ムスタング
モノグラム(MONOGRAM) 1/48 P-51D MUSTANG
レベル (Revell) 1/48 P-51D MUSTANG
ペガサス(PEGASUS HOBBIES) E-Z Snapz 1/48 P-51B Mustang
タミヤ(TAMIYA) 1/48 NORTH AMERICAN P-51B / MUSTANG III
アキュレイト・ミニチュア(ACCURATE MINIATURES) 1/48 P-51B/
モン(MENG) 1/48 P-51D/K MUSTANG FIGHTER
エアフィックス(AIRFIX) 1/48 NORTH AMERICAN P-51DMUSTANG

レベル(Revell) 1/32 P-51D-5NA Mustang
2014/12/14 Mini Guide記
2017/03/24 変更
2017/04/21追記
エフトイズ(F-toys) 1/144
P-51D / MUSTANG IV
by 友野 升太 & 富永のぶる

 この記事は 2014年12月14日に Mini Guide として書いた記事に、実際に作製した作業をもとに、2017年に大幅に加筆して MODELING GUIDE としたものです。
あくまでも個人の感想や考え方ががベースになっていますので、「違う!」 とお感じになる箇所もあるかとも思いますが、どうぞ参考程度にでもなればいいという程度でご覧になってみてください・・・(´ω`*)

◎ 始 め に …

 2014年12月8日に発売 された塗装済み組み立てキット、 エフトイズ (F-toys) 1/144 ウイングキットコレクション versus series 1 の P-51 MUSTANG は 紫電改 と一緒に中身の選べない食玩ブラインドボックスで、一粒だけ入っているガムのオマケということになっています。

 箱の表には 紫電改 と P-51D MUSTANG の完成品写真が美少女風のイラストと一緒に上下に配置されていますが、この E2☆C は、なぜか実機とは違って背びれの付いた後期型の P-51D MUSTANG となっています。
そして、箱の裏側には 紫電改 6種類と P-51D MUSTANG 9種類の、全15種の完成品一覧が載せられています。

F-toys FT60210 WING KiT COLLECTION VS112月8日発売
F-toys FT60210 WKC VS1
back
F-toys #FT60296
松本零士 戦場まんがコレクション 2
2017年2月20日発売

6種類の紫電改は僕にとってはハズレなので、ここでは無視させていただくとして、最初に発売になった versus series 1 の P-51D MUSTANG 9種類のマーキングは下に紹介した、
  2-A.米陸軍航空隊第363戦闘飛行隊 B6☆S、  2-B.米陸軍航空隊第363戦闘飛行隊 B6☆Y、  2-C.米陸軍航空隊第82戦術偵察飛行隊 ☆ 66 、  2-D.米陸軍航空隊第318戦闘飛行隊 46☆、  2-E.米陸軍航空隊第343戦闘飛行隊 CY☆G 、  2-F.米陸軍飛行隊第328戦闘飛行隊 PE☆  P 、  2-G.米陸軍航空隊第78戦闘航空群司令 WZ☆I 、  2-H.ムスタング Mk.IV イギリス空軍第19航空隊 QV◎P 、  2-I.米陸軍航空隊第375戦闘飛行隊 E2☆C で、今回のシリーズはスペシャルという設定は無かったのですが、紫電改と合わせて15種類なので、「1BOX で全種類は揃いません」 という、大人買いへの注意のようなことがサイトの紹介文に書かれています。

F-toys WKC VS1 #2-A
F-toys WKC VS1 #2-B
F-toys WKC VS1 #2-C
F-toys WKC VS1 #2-D
F-toys WKC VS1 #2-E
F-toys WKC VS1 #2-F
F-toys WKC VS1 #2-G
F-toys WKC VS1 #2-H
F-toys WKC VS1 #2-I
F-toys #FT60296
松本零士 戦場まんがコレクション 2
「レッドスカル」より
F-toys #FT60296
松本零士 戦場まんがコレクション 2
「勇者の雷鳴」より

 最初に発売になった9種類と 松本零士 戦場まんがコレクション 2 で発売になった2種類なっていますが、前期型で背ビレ無しのはずの E2☆C ( LOU IV ) には、前述のように背ビレが付いたままですし、水平尾翼上面に実機とは違う意味不明の迷彩がされていたりする(もしかすると、一部の写真に水平尾翼上面が陽を反射して一部分が白く光って見えるものがあるので迷彩塗装だと勘違いしているのかもしれませんが・・・)など、後述いたします英国機の迷彩も含めて疑問な点も少なくありません。

◎ 紹 介

 2014年12月8日にウイングキットコレクションの versus series 1 として紫電改 6種類と一緒に発売されましたが、中身の選べない食玩ブラインドボックスの塗装済み半完成組み立てキット(バズ・レターやs/nナンバー、胴体の国籍マークなどはデカールで付属)で、価格は 470円(税別)での販売となっています。
中身を選んで買えるいつもの店では、未開封のものも 税別 447円 で売られてはいたのですが、紫電改のようなハズレや希望しないマーキングを引いてしまうのがイヤなので、多少高いのは我慢して、とりあえず中身を選んで買える開封済みで標準価格販売(税別 470円)のを二つ購入しましたが、一番ほしかった 2-C: 米陸軍航空隊第82戦術偵察飛行隊 ☆ 66 のが無かったので、ちょっと高かったけど他の店で 税込み 600円のを買ってきました。

 中にはいつものように一粒だけ入っているガムのオマケとして、塗装済み半完成組み立てキット(バズ・レターやs/nナンバー、胴体の国籍マークなどはデカールで付属)と、描き下ろしマンガ付き組立解説書が入っていて、マンガと組み立て説明図はどちらも同じものですが、塗装図部分に多少の違いがあり、2-A〜2-Eまで と 2-F〜2-I まで の二種類のものがあります。

 なお、最初のシリーズが発売されて二年が経っていますので、秋葉原などのトレードショップなどでは人気の有無がはっきりとしてきており、比較的人気の薄い 2-H.ムスタング Mk.IV イギリス空軍第19航空隊 QV◎P は 300円(税込)、松本零士 戦場まんがコレクション 2 では、「衝撃降下90度」 の キ99 欲しさに大量に買い込んだ方が放出しているために供給過多になっていると思われる「レッドスカル」や「勇者の雷鳴」の P-51D などは、400円(税込)という割安価格で販売されているので、ご自分で手を加えたり、好みのマーキングや塗装に変更して楽しみたいとお思いの方は、是非お安いのをお探しになってみてください。

 と、いうわけで先日、秋葉原で 2-H.ムスタング Mk.IV イギリス空軍第19航空隊 QV◎P の300円(税込)というのを購入してきましたので、これを使ってモデリングガイドを書いていきたいと思います。



◎  検 証

キットのプロペラのカフス部分が長くてゴツ過ぎる感じもしますが、B型の時のペラと同じなので、このスケールでは許容範囲というか、誇張・強調などのデフォルメの範囲内と考えるべきなのかもしれません・・・

 また、右主翼端下面に三つ並んでいる敵味方識別灯は、デカールで三色に表現されて入れられていて、説明書には外側寄りに貼るように指示されていますが、キットの右主翼端下面には右写真の上側の B型と同じ位置に筋彫りがされてしまっています。
これはD型では説明書のとうりに、より外側(翼端側)に移動しているのが正しいので、キットのモールド位置は間違いだと言えます。

 次に、機首部分下側(エアフィルターの付いたパネルと主翼前縁フェアリング部のパネルの間)のパネルラインは右下の写真のように B型のものと同じように広くなっていますが、これは主翼前縁が前に張り出した関係でパネルの分割ラインなどが変わってしまっているはずで、もっと小さくなっていなければおかしいと思います。

 このパネルラインやコクピット内壁の彫刻 (少し削って幅を広げてあります…) などから見て、基本的には新たに原型を起こしたものではなく、 B型のキットの原型から主翼付け根の張り出しを大きくするなどして、直しているのではないかと思える部分がかなりあります。
なお、胴体部分はプロペラシャフトを挟んで組み上げた状況で入れられていますが、尾輪収納庫後ろの左右の嵌め合わせ部分に少し歪みが出ています。

 また、各翼端も B型 の時と同じようにちょっと直線的過ぎるようで、とくに水平尾翼の翼端が顕著ですが、まぁ、このスケールですのでコレクションとして収集を優先させるなら、目くじらを立てるほどのことはないのかもしれません。

 とは言っても、それなりに進化したと思われる部分も何か所かあり、B型の時のスピナ基部がえぐれて裏から見ると十字になっている件などやフェアリング付きだけではあるけど、別パーツになっている排気管が、左右間違いなく取り付けられるようになったなど、改善されている部分もあるのですが、前述のパネルライン以外にも、主脚収納庫や主車輪カバーなどの形状が B型のものになっているなど、残念な部分もいくつかありますし、B型では閉位置だった主車輪カバーは、今回は開位置のみ(ただし、飛行姿勢の主脚部分のカバーを分割使用すれば、閉位置も可)となっています。

 さらに、主脚は B型の時と違って脚柱とカバーが別パーツになりましたが、なぜかホイールのスポークは 7本になってしまっていますし、裏側にはモールドがありません。

 なお、コクピット内のパーツはB型と同じもので、操縦桿も付いていないのですが、その後ろにさらに別部品で防弾鋼板が付くようになっているので、そのままではヘッドレストが二重になってしまいます。
 これはシートの上のヘッドレストを切り取ることで解消できますが、組み立て説明図にはその旨の記述はされていません。
また、切り取っただけだと少し間が開きすぎるので、少し摘めてやると良いかもしれません。
 コクピット周りなどは既に塗装済みで、防弾鋼板以外は計器盤も床板一体のシートも主脚収納庫や主車輪ドア内側も、インテリア・グリーンでもクロメイト・イエロー・プライマーでもなく、かと言って英軍の エアクラフト・グレイ・グリーン(BS283) でもない、という緑色一色で塗られています。
防弾鋼板は米軍機では銀色、英軍機では機体下面色で塗られています。

 なお、厳密に言うならば、このキットには、K型用のエアロプロダクツのプロペラもダラス型のキャノピーも付いていませんし、増槽も75米ガロンの金属製ドロップタンクだけとなっていますので、細部にこだわる方やマーキングとのマッチングを優先される方にはそのままではチョット物足りないかもしれません・・・

 まぁ、B型状になっている主脚収納庫を直したい…など、徹底して作りこまれる程の方でしたら、たぶん最初からプラッツのキット(二機セットですが一機あたりの価格はそう違いませんし、デカールはもっと豊富に付いています)をお選びになられるのではないかと思いますので、やはりこのキットはあくまでも面倒な塗装を省略できるコレクション主体のもの、という位置づけで見てやるのがいいのかもしれませんね・・・(^^♪

◎ 修 正 開 始

 とは言いつつも、そのままでは作れないのが僕ら ムスタングフリーク の性分なので、取り敢えず試しとして左側主脚収納庫と左側主車輪ドアパーツの形状を、 D型の形状に修正してみました。
手を入れていない右側の形状と比較して見ていただくと、その違いが判っていただけると思いますが、作業する側としては片方ずつ修正するのはやりにくいですね・・・やはり左右で対称にバランスを見ながら作業を進める方がずっとやり易いです!
 また、開状態の主車輪ドアは台形のような形状なので、ランナーとの湯口の部分をもう少し平らな平行四辺形に近い形状にしてやりたいところなのですが、取り敢えずそれは切り離してから、ということで・・・

 で、ついでにB型と同じ位置に筋彫りがされてしまっているために位置の違っている、右主翼端下面に三つ並んでいる敵味方識別灯のモールドも、少量のパテを使って埋めておきました。
これはデカールで三色に表現されて入れられていますので、説明書のようにそのまま位置をずらして貼るだけでもいいと思いますが、彫り直したいという方は外側に 2.2mm程移動させてやると良いと思います。

キットの主翼端にはわずかな突起で表現された翼端灯がありますが、塗装での表現部分が大きく主翼上下面に及んでしまっていますので、整形して尾灯と共に透明素材を使用して修正しておきます・・・まぁ、このサイズではあまり意味はないかもしれませんけど、この辺は完全なる自己満足の世界ですからねぇ !? (;^ω^)

なお、型抜けの関係で右側胴体の尾輪収納庫後ろの合わせ目部分に少しテーパーが付いてしまっているので、そのまま押し込むと垂直尾翼を含めた尾部に歪みが出てしまう胴体部分の嵌め合わせは、水平尾翼下の合せ目部分を逆テーパーになるように削っておくと解消できます。

 次にコクピットですが、ウイングキットコレクションの versus series 1 の米軍機仕様も英軍機仕様も、防弾鋼板以外は計器盤も床板一体のシートも主脚収納庫や主車輪ドア内側も、インテリア・グリーンでもクロメイト・イエロー・プライマーでもなく、かと言って英軍の エアクラフト・グレイ・グリーン(BS283) でもない…という緑色(たぶん ジンククロメイト・タイプ1 のつもりだと思います)一色で塗られていますし、防弾鋼板は米軍機では銀色、英軍機では機体下面色で塗られていますので、取り敢えず防弾鋼板とシートをエアクラフト・グレイ・グリーン(BS283) で塗り直し、計器盤とサイドコンソールを半艶消しのブラックにして、ホワイトやレッドをアクセント程度に塗ってみました。

 さらにどうせならついでだから…と思って、英国式のリングタイプの操縦桿や照準器、計器盤下のラダーペダルも自作して追加しておきましたけど、こんなの 1/144 のコクピット内に組み込んでしまったらまずわからないですから、面倒な人は気にしないでそのまんま組んじゃってください ! (笑)

 で、主翼下面の主脚収納庫形状を左のように修正するとともに、切り離した開状態の主車輪ドアパーツや閉位置の主脚カバーパーツも両方とも形状を修正してやると右のような感じになりました。
主車輪ドアパーツは切り離して形状を修正したので、形状が判り易いように差し込み用のベロの部分先端を湯口側に接着してあります。

 そして、7本になっているホイールのスポークは、修正が難しいので、せめて裏側の部分のモールドを追加するぐらいのことはしておいてもよいのではないかと思い、8個の穴を追加してやったのですが、感覚だけでやってしまったので間隔が不揃いになってしまいました。
このスケールなので無理にやる必要はないと思いますが、もしおやりになるのでしたら、僕のような適当な思いつきではなく、正確に測ってやった方がいいと思います。

 主車輪ドアの開閉用ロッドは、パーツとしては付いていませんが、地上姿勢では良いアクセントになると思いますし、凝った作りにしなくても、伸ばしランナーでそれらしく足しておくだけでよいと思います。

 また、排気管はフェアリング付きだけとなっていますが、このスケールで自作するのはなかなか大変です・・・1/144 では唯一 スイート(SWEET) の P-51B のキットだけがフェアリング無しとフェアリング付きの二種類を別パーツで用意していますので、フェアリング無しにするならトレードを考えられても良いと思います。.
ただし、右の写真のように胴体側に埋まる部分の形状にかなりの違いがあります(取り付け部の溝の深さが違う)ので、そのまますんなりとトレードできるわけでもないのですが、厚さは同じぐらいですのでできないことはないと思います・・・(^^ゞ

◎  組 み 立 て

 いつものことですが、またパカパカとパーツを組み立ててしまい、うっかり製作工程の途中写真を撮り忘れてしまったので、申し訳ありませんが文章メインと事後の写真で紹介させていただきます。

 主翼と胴体の取り付け前に主翼のホゾにコクピットパーツを嵌め込みますが、ギュッと奥まで押し込んでおけば防弾鋼板が高いままであっても、ギリギリ照準器にぶつからずに胴体に取り付けられますし、キャノピーを取り付けてみるとぶつかりもしないので、このままの高さでも良いのかもしれません。
ただし、フィレット部分や前の嵌合部をピッタリと合わせてやると、主翼と胴体の嵌め合いに多少のネジレが出てしまうようで、正面から見ると右翼が上がり過ぎているように見えてしまいますので、ジックリと調整をしてやってください。

 主脚柱と主脚カバーはB型では一体だったのですが、このキットでは別パーツとして成型されていますので、まず主脚柱を主車輪に押し込み、その後主脚カバーと一体化させています・・・嵌め合いはそこそこしっかりしていますが、主脚柱と主脚カバーのパーツそのものが小さいので、後々嵌め合いが外れてしまうと嫌なので、流し込みタイプの接着剤を使って固定しています。

 また、機首の排気管や尾部の尾輪・尾輪カバー/水平尾翼、主翼下面の主脚と主車輪ドアパーツのボッチやベロ(差し込み部)の先端は、少し短めにしておいたほうがシックリしますが、削り過ぎるとグラつきますので、慎重に擦り合わせをしてください・・・基本的にはボッチやベロ(差し込み部)の先端部分を 0.5mm ほど削ってやれば充分だと思います。
 水平尾翼は左が下がり、右が上がる感じですので、垂直尾翼との角度をよく見て調整してやってください・・・ただし、手で押し上げたり押し下げたりしただけでは戻ってしまいますし、抜けやすくなりますので、最終的には固定しておいた方が良いと思います。
排気管の取り付け部の溝や排気管パーツの裏側のパーティングラインなどをきれいに処理しておかないと、ぴたりと合わずに浮いてしまいますので注意してください。

 なお、英国式のリングタイプの操縦桿や主車輪ドアの開閉用ロッドは伸ばしランナーで製作しましたが、このサイズになりますと工作もそう容易ではないうえにシャープさにも欠けますので、 0.2mm〜 0.3mm の真鍮線 を使うほうがやり易いと思います。
加工に慣れている方ならば、もちろん洋白線やステンレス線など使い慣れた材料でよいのですが、僕のような素人には硬くて扱いづらく感じますので、初めての方は先ずは真鍮線で試されるのがよいのではないかと思います。

キャノピーを取り付けると、胴体との間の左側にわずかに隙間が開いてしまいますが、これはウインドゥシールド下端と接する胴体部分のアールの終わり(左上の写真の尖がった部分)を注意深く削ってやれば、ピッタリと合います。(左の写真は手直し前なので、キャノピーや排気管が浮き上がってしまっています)

◎  細 部

 機首部分下側にあるエアフィルターの付いたパネルの後ろ側(台形)のパネルと、主翼前縁フェアリング部と接しているパネルは、主翼前縁の張り出しが B型の時よりも大きく、捻り下げも無くなった関係でパネルの分割ラインなどが左の写真のように B型と D型では確実に違っています。

 なぜ、判別がしにくいのにわざわざ写真を並べたのかというと、図面というのはあくまでも描いた人の主観というか思い込みが入ってしまっているので、描いた方によって違っていることが多いからです・・・(;^ω^)
 例えば比較的最近(と言っても一年半前ですが…)に発売された モデルアート社刊 モデルアート2015年11月号臨時増刊 No.929 [飛行機模型スペシャル No.11] の「マスタング各型解説」に描かれている図では、B型 では主翼側の一枚だけのパネルの下にあるラインは B型の写真と同じなのですが、 D型ではそのラインが前の台形のパネルの下の部分まで延ばされただけになっていて、一見正しいようにも見えるのですが、各パネルの幅そのものは変えられていないので、台形のパネルが間延びしたような変な違和感があります。
 ところが、それよりも 20年以上前に発売された モデルアート No.401 1993年1月号臨時増刊 P-51MUSTANG マスタング の 野原 茂 氏の描かれている図面には、すでにこの部分は写真に見られるパネルのラインと同じように表現されています。
 右にお借りした レプリカ モデルファイルNo.2 P-51 ムスタング の図面は1998年に発売されたもので、野中 寿夫 氏の作図ですが、これも写真と同じようにパネルの幅の違いがハッキリと描かれています。
なお、右の図面で真ん中の P-51B/C ムスタング(ループアンテナ装備)という図面の主翼付根前縁部分は
B型とD型の主翼付け根の張り出しの違いにアップしたものですので、僕の解釈を加えて修正したものになっていますことをご了承ください。
 また、1990年に発売された 文林堂 航空ファン イラストレイテッド No.52 世界の有名戦闘機 No.1 P-51 ムスタング には、この部分がD型と同じパネル分割になっている B型の図面が載せられていたりします。

 で、このキットは…というと、機首部分下側のパネルラインは B型のキットのものと同じようになってしまっていますが、これは写真でお解りいただけたように、もしくは右側に揚げた図面のように台形の部分がもっと小さくなっていなければおかしいと思います。
数字で言うと、このキットでは台形の上底が 4mm・主翼付根の張り出しが接するパネルの上辺が 3mm となっていますが、これを台形の上底が 2.5mm・主翼付根の張り出しが接するパネルの上辺が 4.5mm になる位置まで縦の分割ラインを前進させてやる必要がありますし、現在その縦の分割ラインで止まっている主翼下面前の分割ラインをエアフィルター直後の斜めの分割ラインまで延ばしてやる必要があります。

 しかしながら、間違っているとはいえ塗装済みキットであり、しかも組立時にセメントで所々を固定してしまったこともあって、もう一度バラシて間違えている筋彫りを埋めて彫り直すのも面倒だし、かといってこのまま更に間違いと思えるデカールを貼って MUSTANG GALLERY
間違いだらけの完成品をupするのも不本意だし・・・というわけで、逡巡しております。

◎ 塗  装

 松本零士 戦場まんがコレクション 2 で発売になった2種類は架空の機体ですのであまりウルサイことを言わずに楽しんでいけばいいと思いますが、最初に発売になった エフトイズ (F-toys) 1/144 ウイングキットコレクション versus series 1 の P-51 MUSTANG の 9種類は、ちょっと神経質になってみたほうがいいと思える部分があるような気がします・・・

 例えば前述のように、前期型なのに背ビレが付いたままの 2-I.米陸軍航空隊第375戦闘飛行隊 E2☆C ( LOU IV ) には、水平尾翼上面に実機とは違う意味不明の迷彩がされていたりします・・・まあ、もしかすると一部の写真に水平尾翼上面が陽を反射して一部分が白く光って見えたり、垂直尾翼の影が映っているものがあるので迷彩塗装だと勘違いしてしまったのかもしれませんが・・・それでも、一昔前のように ミディアム・ブルー とかで塗られていないだけマシだとは言えますが・・・(;^ω^)

 で、作例の 2-H.ムスタング Mk.IV イギリス空軍第19航空隊 QV◎P として施されている塗装は、迷彩パターンの多い英国での機体なので絶対とは言い切れないのですが、迷彩パターンは右側に揚げた モデルアート 1993年1月号臨時増刊 No.401 P-51 マスタングp.174 図2に紹介されている 「ノースアメリカン社がマスタングIV / IV A (原文は VI となっていますが、IV A だと思います) 用に作成した塗装マニュアル」 というのに則っているのですが、図に示されたANAカラーでの色指定、ANA603:シーグレイとANA613:オリーブドラブの配色が、キットには逆の配色(ANA603:シーグレイ を ダークグリーン(BS641)、ANA613:オリーブドラブ を オーシャングレー ) として塗られてしまっていますので、このパターンを知っている人にとっては多少の違和感が残ります。
同じパターンで指示どうりの配色(シーグレイの灰色が強すぎですが…)で塗り分けた左側のキット写真と並べてみると、2-H の配色が反対になっているのが、ハッキリとお判りいただけると思います。
さらにこの 2-H のキットは主翼や水平尾翼のパターンが胴体や垂直尾翼のパターンと連続しておらず、途中でブッツリと切れたようになっているので、これも違和感があります。
 また、主翼上面の国籍マーク(ラウンデル)は、何故か主翼下面に貼る "タイプC" と同じものになっていますが、これはほとんどの資料で書かれているように左側のキット写真の方に貼ってある "タイプB" (後述の胴体用のデカールにある二色のラウンデル)である方が適切なのではないかと思います。

 さらに細かく見ていくと、主翼・胴体・キャノピー・スタンド以外のパーツは一枚のランナーにまとめられたうえで細かく塗り分けられているのですが、この基本的な機内色の塗装が英国機なのに米国機と同じ色だったりしますし、そうかと思えば防弾鋼板や尾輪付け根部が機体下面色で塗られているのに、飛行状態用の閉位置の尾輪カバーは銀色だったり…と、拘っているようでいて変なところでポカをしている感じです。
また、米軍機の防弾鋼板は、インテリア・グリーン でも ジンクロメイト・タイプ1 でも クロメイト・イエロー・プライマー でもなく、銀色で塗られています・・・(;^ω^)

◎ デ カ ー ル
 2-H のは、イギリス空軍第19航空隊 QV◎P (KH655)用となっていますが、塗装のところでお話いたしましたように、少し気になる箇所があります。

 主翼下面用のラウンデルは E の "タイプC" で良いと思いますが、@とCの QV◎P (P◎QV) のラウンデル部分が、本来であれば主翼上面に使われる二色の "タイプB" となっているために、そのままでは使えません。
このラウンデル部分を切り取って、間違ってプリントされた主翼上面ラウンデルの修正用として使用してやるのは可能ですが、胴体用の "タイプC1"(一番外側が細い黄色の円) のものをどこからか調達してくる必要があります・・・ 右のような アンリミ/UNLIMITED AIR MODELS 1/72 WWII英国籍マーク2(タイプA1.C1) デカール KD7-2 というのも市販されていますが、胴体に使われるのは 36" のラウンデルで元来が 1/72用となっているので、1/144 に使える 18" サイズ ( 36" の半分の大きさなので、1/144 の 36" として使える ) のは 10枚 (五機分) しかないのに、価格が ¥1,512 となっていて、このキットが四個ぐらいはラクに買えてしまうという、かなり高いお値段ですので、チョット考えてしまいます !

ウイングキットコレクション versus series 1には 9種類のマーキングが用意されていますが、2-H 以外は以下の三種を購入してみました。
2-C.米陸軍航空隊第82戦術偵察飛行隊 ☆ 66 、 2-D.米陸軍航空隊第318戦闘飛行隊 46☆、 2-G.米陸軍航空隊第78戦闘航空群司令 WZ☆I

 なお、松本零士 戦場まんがコレクション 2 では、インシグニアやバズレターなどのマーキングは銀色に塗装された機体に直接プリント印刷されていますので、デカールは位置の修正に必要な、敵味方識別灯のものだけが入れられています。
2-C.米陸軍航空隊第82戦術偵察飛行隊 ☆ 66 のデカールと並べてみると、こんな感じです。

◎ 結 局 ・・・

 今回のキットは、その問題点や修正の必要な個所を明確にするために組み立てたということになりますので、このままで完成というわけにはいかなくなりました。
したがって現時点での写真を何枚か撮った後でまたバラシて修正を再開し、順次このガイドに追記していくことになると思いますが、塗装を剥がして最初から塗装をやり直すのがよいのか、他の塗り直しやすいキットを基にして新たに製作をした方が良いのかを含めて、もう一度考えてみたいと思います。
と、いうわけで、こんな写真を撮ってみました。


 こうなってみると、2017年2月20日に エフトイズ(F-toys) #FT60296 松本零士 戦場まんがコレクション 2 として発売された、デカール替えバリエーションの、「レッドスカル」に登場したP-51Dムスタング と 「勇者の雷鳴」の時の P-51D ムスタング を何も考えずに完成させて、「いや、これは まんが に登場した機体だから・・・」と開き直った方が気が楽かもしれないと思ってしまいます。 (´-ω-`)
また、基本の銀塗装だけの 「勇者の雷鳴」のP-51D は、修正や塗装の変更のためのベースとして最適かもしれません。

 と、思っていたら、 「勇者の雷鳴」のP-51D のほうはあまり人気が無いようで、実際には更に安くなっていて、税込み 300円で売られていたので、一つ買ってみてビックリ! ・・・まずエフトイズ(F-toys) #FT60296 松本零士 戦場まんがコレクション 2 のシリーズでは、右写真の右側のようにブリスターパックの形態が変えられていて、箱から出した時に 1/144 ウイングキットコレクション versus series 1(右写真の左側) のようにブリスターパック越しに全部のパーツを眺めることができなくなっています。
まぁ、それ自体は大したことではないのですが、左の写真のような状態で売られている中古品の状態を確認しようとするときには、かなりのジャマになります。

 で、何よりもビックリだったのは、 versus series 1(右写真の左側) の時と違って、インシグニアやバズレターは銀色に塗装された機体に直接プリント印刷されていたことで、デカールは右主翼端下面の敵味方識別灯だけになっています。(モールドはB型と同じ位置に彫られているので、これで修正しているつもりかもしれない…)
このプリント印刷ってデカールのように簡単に剥がせるわけではなく意外とヤッカイで、2-H の翼上面の間違ったラウンデルも剥がそうとしていろいろと試してみているのですが、下地塗装を傷めずにバズレターやマークだけを落とすのはかなり大変な作業となりそうです。

また、キット自体は同じですが、細かいパーツが一枚になっているランナーが以前のようなグレーの成形色ではなく、透明感のある乳白色になっていて、そこに直に塗装されているので、薄く成形されたパーツや銀色で塗装されている防弾鋼板などは、なんとなく透け感(?!)があります・・・(;^ω^)

 主車輪の色がタイヤブラックになったのは好いのですが、ホイール部の銀色がセンターを外して塗られてしまっているので、ちょっとガッカリしてしまいます。
ただ、この 「勇者の雷鳴」のP-51D のほうは人気が薄いためか沢山の在庫(陳列品)があり、排気管の色などは僕が購入した黒鉄色のものよりももっと黒っぽい(というか普通の黒の)ものがありましたので、ロットによってずいぶん違いがあるのかもしれません。

ちなみに 「勇者の雷鳴」のP-51D のほうはシリアルナンバーは書かれていませんが、「レッドスカル」の尾翼に書かれている 463958 (s/n 44-63958) というのは、P-51D-20-NA のうちの一機として実際に生産されたシリアルナンバーになっていますので、興味がおありの方は 実機 (太平洋戦線での戦闘で堕ちたらしいです…) の経歴調査などをされるのも面白いかもしれませんねっ !! (^ω^)v

ただ、P-51B の同じシリーズの時も書きましたが、松本零士作品の中では P-51 はあくまでも脇役扱いで、今回のキットでも 「作中でもパイロットに名もなく、無個性であるが優れた敵役として描かれている。」 という短い解説文のとうり、この P-51D の塗装もあまり魅力的なものではありませんので、これは無理して買わなくてもいいかなぁ・・・という感じだったんですけどね !!
 しかも、このシリーズの最大のウリの、「衝撃降下90度」に登場するキ99の最後の降下試験に挑んだ試作3号機は、私は左の写真のように、以前 1/144 のフルスクラッチで一号機と一緒に作ってしまっているので、これももういいかなぁ・・・と思っています。

 この機体色に関しては エフトイズ(F-toys) #FT60296 松本零士 戦場まんがコレクション 2 の方は キ99 というのが陸軍機の呼称だということで、陸軍機色になっているんだと思うのですが、僕は尾部周りの感じがどうしても零戦や雷電の流れを汲んでいると思えることや流星や烈風から派生したような主翼の付き方から、海軍機のような気がしてしょうがなかったので、異論があるかもしれませんが海軍機カラーに仕上げてしまいました!

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