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アカデミー 1/72 P-51D ムスタング(旧)
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モデルニュース(Model News) 1/72 P-51H

イタレリ 1/72 P-51 ムスタング
エアフィックス 1/72 P-51D ムスタング(前)
エアフィックス 1/72 P-51D ムスタング(新)
ハセガワ 1/72 P-51B ムスタング
アカデミー 1/72 P-51&B/C ムスタング
KP 1/72 P-51B/C & ムスタング Mk.III
モノグラム 1/72 P-51B Mustang
ブレンガン 1/72 A-36 APACHE
アカデミー 1/72 P-51 MUSTANG

童友社 1/100 P-51D ムスタング

エフトイズ(F-toys) 1/144 P-51D MUSTANG

P-51&F-82キット製作記事掲載誌一覧
ボックスアートデータ
タミヤ(TAMIYA) 1/48 P-51D
テスター/旧ホーク(TESTORS/HAWK) 1/48 P-51D
マルサン/フジ(MARUSAN/Fuji) 1/48 P-51D
モノグラム(MONOGRAM) P-51B
プロモデラー(PROMODELER) 1/48 P-51B
オーロラ(AURORA) 1/48 P-51H ムスタング
ヒストリック(HiPM) 1/48 P-51H ムスタング
ニチモ(NICHIMO) 1/48 P-51D MUSTANG
オータキ(OTAKI) 1/48 P-51D MUSTANG
ハセガワ(HASEGAWA) 1/48 P-51D/K ムスタング
コグレ-バンダイ(KOGURE-BANDAI) 1/48 P-51D
モノグラム(MONOGRAM) 1/48 P-51D MUSTANG
レベル (Revell) 1/48 P-51D MUSTANG
ペガサス(PEGASUS HOBBIES) E-Z Snapz 1/48 P-51B Mustang
タミヤ(TAMIYA) 1/48 NORTH AMERICAN P-51B / MUSTANG III
アキュレイト・ミニチュア(ACCURATE MINIATURES) 1/48 P-51B/C
モン(MENG) 1/48 P-51D/K MUSTANG FIGHTER
エアフィックス(AIRFIX) 1/48 NORTH AMERICAN P-51DMUSTANG

レベル(Revell) 1/32 P-51D-5NA Mustang
2004.11.11記
2009.10.26改訂
2016.04.28追記
モノグラム1/48 P-51B
+プロモデラー P-51B
by 友野 升太

◎ 始 め に …
 ←モノグラム 1/48 P-51B MUSTANG
 一番最初に買った1966年頃発売のモノグラム1/48 B型の初版の箱は残念ながら現在行方不明となってしまい、昔のモノグラム独自のPA136という製品番号が説明書(説明書00136-020)でしか判らなくなってしまったのですが、箱絵は右列真ん中のマテル・モノグラムにも使用されている DING HAO ! AJ☆A 43-6374 のものと同じ(もちろんSKYSTICKの丸抜きはありません !)で、モールド色はオリーブドラブでした。
 右列中段のブルーの箱が1971年にマテル資本が入った後の箱で、箱絵に前述のSKYSTICKの丸抜きが入り、以前、会社のロゴの中で飛行機を組み立てていた少年がMATTELのマークに追いやられた結果、製品番号が 6806 に変更されてしまいました。 このときのモールド色はダークグリーンになっているとともに、箱にあるようにスカイスティックへの取付けのための穴を、胴体下面を一部薄くして各自で切り取るようにしてあります。 また、スカイスティックへの取り付け用パーツが一点増えて、説明書上部の"組み立ての前に"のスペースはスカイスティックの取付の説明に変更されています(説明書6806-0201)。
 なお、この箱(Blue Box)はMONOGRAM Classics版で85-136として再販されています。 また再販のものにCollector's Patch insideという黄色いシールが貼られたものがありますが、これは右の様なワッペン(アップリケ)が入っているもので、特にキットに変わりがあるわけではありません。
 左上 6806-105 は1972年のモノグラムのロゴの変更に伴い箱の大きさと箱絵が完成品になったもので、マテルのマークは箱の側面に移されました。 このときはすでにスカイスティックは取りやめになったようで説明書(説明書6806-0202)からも消えてモールド色もオリーブドラブに戻っています。
 これより一回り小さくなってマテルのマークが消えたのが 6806-109 で右上の白い箱です。 説明書からもマテルのマークが消え(説明書6806-0203)、モールド色はダークグリーンとオリーブドラブの中間のオリーブグリーンとなりました。
その後1990頃にはVF☆Cの機体(完成品写真)がドーバー海峡の地図の上を飛んでいる後姿や地図のない正面からの写真を箱絵にしたものがあったようですが、私は未入手ですので写真はありません。(後にボックスアートデータに追加いたしました)
 左下は1988年頃に同スケールのFw190とセツトにして、エア・コンバット・シリーズ3(6081)として発売になったもので、箱絵はR.T.エックフェルト中尉の BALD EAGLE 機となっています。 同時期に旧オーロラのパンサー戦車と組み合わせてタンクハンター・コンバットシーンというセットもありましたが、こちらは持っていませんので、マーキングや箱絵は判りません。 この時期のモールド色は銀色になっており、6806と刻まれたランナーのタグの裏側に小さめに 6035の刻印が入れられています。

 右の列一番下が1996年にレベル/モノグラムからプロモデラーのブランドで発売された P-51B/C Mustang で製品番号 85-5931となり、 グレーのモールドのランナーにも 5931と刻印されています。 このキットになると、それまで主翼右側上面の裏側に彫られていたMONOGRAM MODELS INC. などの刻印が 1996の年号とREVELL-MONOGRAM MODELS INC. というように変更されています。
このプロモデラーのキットはさすがに刻印を直しただけのことはあって、初代のキットをこの記事で直している部分に関しては一部を除いてメーカーの適正な修正が施されています。
 この修正は後発のタミヤやアキュレイト・ミニチュアのP-51Bに対抗するための処置でもあり、かなり良い雰囲気に仕上がっているとは思いますが、ただその修正されていない一部が P-51B/C として一番目立つ部分であるのが残念です。
その残念な一部とは、主翼前縁にあるガランドウの機銃口と、別パーツにした排気管、ラジエター後のエア排出口の処理で、機銃口は大きく開いているけど銃身パーツが有るわけでもなく、また前縁に並行に開いているので実機のように地面と並行に自作の銃身を付けてやる必要があるのと、せっかく別パーツにしたのにフェアリング付きの排気管にしかできないこと、そしてエア排出口近辺の胴体の回りこみの表現の甘さなどです。
 なお、発売当時のMG誌でライターのG氏が、A0☆0 のデカール下部に滲みがあるとお怒りになっていますが、これはG氏のリサーチ不足 ! 実機のマーキングがこんな感じになっているので、くれぐれも模型店にクレームを持ち込むような恥ずかしいまねはしないようにしてください。(笑)

 現在このプロモデラーのキットは、ドイツレベルの 04591 P-51 B Mustang (OLD CROW B6☆S) が2004年のカタログに載っているのと、三年ほど前にレベル profinish 1654 1/48 P-51B (OLD CROW B6☆S) として接着剤付属の塗装済みシリーズから発売したものがあるようですが、これはまだ入手しておりませんので詳細は判りません。
また、2009年にアメリカレベル(レベル-モノグラム)からも #85-5256 1/48 P-51B/C Mustang として、無塗装のものがデカール替えで再発売されました。⇒ブログ参照

◎  仮 組 み

 で、パーツですが、部品点数は初版が33点・透明部品 4点の計 37点、それとマテル時のスカイスティック接続パーツが1点 で構成されています。
これがプロモデラーになると透明部品が5点・他のパーツが52点で計57点と、20点ほどパーツが増えています。 もっともフィギュアを二分して増えた1点と別排気管の2点、エア・アウトレットのパーツ1点と主車輪ドアのアクチュエーター2点を除いた14点は透明のガンサイトなどコクピット内の再現に使われています。
ただしここでは新しいプロモデラー製品ではなく、35年間作られ続けて圧倒的に持っている人が多いと思われる、初版もしくはマテル版のキットを作っていきたいと思います ! だって私、プロモデラーのは一個しか持ってないのに、"DING HAO !"バージョンはまだ10個以上持ってるんですもの !!

 というわけで、コクピットはホークと同じでバスタブ式ではないものの、シートの部分が四角く抜かれており、ファストバックになるシート以降の無線機部分は塞がれて、無線機が宙に浮いたように唐突に飛び出しています。
コクピット内のパーツも床板に防弾鋼板を省略したようなシートと操縦桿を付ける他は腕が別部品になったパイロットフィギュアの5点だけで、計器板もデカールだけでパーツはありません(照準器は右胴体のシールド部分にモールドされてます)。
 パイロットのフィギュア一点を含んで9点の部品でラジエターを含むエアの出口までが構成されているタミヤのコクピットを見ると、タミヤが床板の表現を間違えている(エンジン換装したB型からは主翼の取付位置を7.6cm下げたので、視界確保するためにシートの座面を高くする必要が生じ、タミヤのキットが表現しているようなそれまでの翼上面にではなく、その上にコクピットのウッドフロアを設置したのでフロアは平らなのが正解 !)とはいえ、そのディティールや表現の違いに、30年以上の時の流れを感じますので、金型を改修して新たにプロモデラーのブランドで発売したモノグラムの気持ちが解ります。
 モノグラム社は昔からムスタングに関しては非常に執着を持っていると感じるのは僕だけではないと思いますし、その製品やキットの開発・発売の歴史を見ていると、これは決して間違いではないだろうと思えてきます。

 で、外形はどうなのかというと、最近のタミヤやハセガワといった太目の胴体と角張りすぎるぐらいの機首を見慣れていると、ちょっと機首上面の丸さが気になってしまいますが、太さに関しては両社に負けていませんので、上面を少しだけ平らに削って角っぽくアクセントをつけてやるくらいでも充分それらしく見えてしまいます !

一時期…というか、つい最近までライター諸氏の間でも「主翼付け根の張り出しが小さい」とか「主車輪カバー形状が間違っている」とかという、D型と混同した謂れなき非難を浴びていて、たとえば 1991年8月号のモデルアート に、モノグラムの1/48の正しいB型の主脚収納孔や主車輪カバーの形状を間違っているとしてわざわざD型状に直したり、同じモノグラムの 1/48 D型の主翼を移植した方がいいのではないかと言っていたライター氏が、ハセガワ 1/72 B型の発売時に、「そんなに多くないが、この付け根の大きいB型の機体はある」とか、「この部分は機体の上方からの写真でもないとどちらのタイプか判別し難く、また大してイメージが異なるわけでもないので、あまり気にせずマーキングを楽しんだほうがよいだろう。」と最後は逃げを打っています・・・でも全然イメージ異なりますからッ !
 このライター氏、前述のモノグラム 1/48 の正しいB型 の主脚収納孔や主車輪カバーの形状を自分で D型状に直した記事のときは、鬼の首を取ったかように 「古いから間違えてるッ !!」 って言い放っていたのに・・・(ーー;)
 その時の作例では、わざわざ正しく造られている形状を D型状に直されてしまったりしていましたが、結局はそのままで正しかったというのが今になって判ったように、張り出し部分の胴体側付け根先端部分の下面側へ捻り下げ (と言っていいのかな?!) 表現は多少曖昧ではありますが、D型の主翼と比べると薄くなっているように表現されていて、主翼付け根の張り出しや主脚収納庫と主車輪カバーなどのどちらの形状もチャントB型のものとなっています。

 ただ、年代を経るごとに金型の痛みがすすんでいるようで、だんだんバリの出が多くなってきていて、合わせが悪くなってきている気がしますし、水平尾翼の裏側には、昔から押し出しピンの丸い痕がクッキリと付いていますが・・・


◎ 修 正 開 始

 まず…塞がれている無線機部分を胴体から切り取りますが、できるだけキットのパーツを生かして作るという考え方をしている私は、全部切ってしまわないでステーのように板状に残して無線機の位置をそのままに支えています。
 次に左右胴体の下側に一体で飛び出してモールドされているエア・アウトレット・フラップの後端部分を開口して、床板を載せてみて後部胴体との間をつなぐパーツ(上底13mm下底17mm高さ46mmの台形)を自作して接着してしまいます。
その後ろ、尾輪収納庫はホークのように三つの自作パーツで仕切ってもよいのですが、面倒だし水平尾翼の取付部から光が漏れる心配もなかったので、後部胴体との仕切り一枚だけで手を抜いています。

また、機首の空気取り入れ口は浅いという人もいますので、開口してダクトを表現したい方はご自由に ! 私はそんなに気にしないのと、あまり余計な苦労はしたくないのとで、そこはキットのままです。
ただし、このパーツと胴体パーツとの合いが悪く、胴体側が多少太いので、機首下面接合面部分を0.5mmほど削っておくと、あとで段差に悩むことは無いと思います。
 で、そのとき削るのは、ダボの凸側になっている左側胴体の接合面側です・・・ダボ穴のほうの右胴体の機首下側を削っちゃえば、その後の貼り合わせの時とかは確かにずっと楽なんですけど、ダボを信じて貼り合わすとちょっと首をかしげた感じに捻れてズレちゃいますから !(笑)

 ちょっと話を戻して、一番やりがいのあるコクピット部分ですが、正規の床板パーツの後ろ側に先ほどの台形床板延長パーツをつないだら、エア・アウトレット・フラップの開口部の前のダボのあたりに、上底12mm下底13mm高さ9mmの台形から作ったラジエターを付けます。
胴体内タンクは上底15mm下底17mm高さ11mm(後ろ側は3mm程長くしておく)長さ26mmで後へ行くとすぼまってるような台形立方体をシートの後に取り付けます。
このタンクはB型初期だと、その前のA型のように無く、-5NAの途中(251機目:43-6563)から322リットルの胴体内タンクが付きました(-7NAと呼ぶという説もあります)が、プロモデラーのキットのように短い(15mmぐらい)という説と、タミヤやアキュレイトのように長い(D型と同じ)という説がありますので、お作りになる機体のシリアルナンバーやお好みに合わせて変えてみても良いと思います…どうせ見えませんけどね !!
 私は胴体幅ピッタリに作りましたので、後へ行くとすぼまってるような台形立方体にしましたが、タミヤやアキュレイトのように前後の幅を変えないほうがお好きな方は後ろ側の大きさ(上底12mm下底14mm高さ11mm)に合わせてお作りください。
無線機とタンク上部の隙間に9mm×14mmのプラ板を挟むようにしてやると、前述各社の構成によく似たものになります。
 胴体下の空気取り入れ口は塞がっていますので、開口して仕切りとオイルクーラーを付けるか、開口しないで細工するかなのですが、私は後者を取りました。 その時々の気分で塞いである壁の部分に網目を彫ってみたり、窪ませてウレタンの薄切りを貼ってみたり、いろいろと楽しんでいます。
数少ないパーツの一つのシートはバケットシート型ですが、一体にモールドされている防弾鋼板が短めなので、後に逆V字型のステーを貼り、頭部の防弾鋼板を3mmほど延長しておきます。
 両脇のコンソール類は薄い彫刻なので、気に入らない方は削り取って作り直すなり、別売りのディテールアップパーツを購入するなりしてなおしてください ! 私はあまり気になりませんのでそのままにしてあります。
 計器板は付いていたデカールとタミヤのものを参考にして、床板パーツの幅でプラ板から切り出しました。 真ん中下部のコンソール部を斜め前に飛び出させると良い雰囲気になりますが、所詮はデッチアップですので、神経質にならずにお気の向くままにおやりください。
照準器N-3B風のものがシールドの上にモールドされていますが、透明プラ板などを使ってデッチアップするとグッと良くなります。
 尾輪の取り付け穴は下部をスリット状に開けておくと後からの取り付けが可能です。

主車輪は、スタンダードでは左の写真・左側のようになりますが、表側スポーク部を薄く削り、裏側はホイールの丸いモールドに沿って裏から穴をあけてやり、間にブレーキディスクに見立てた止めの丸板を挟んでやると、写真右側のように穴あきホイールなります。
このスポーク部の削り出しはバキューム・フォームキットの経験がおありでしたら簡単なのですが、面倒臭そうだとお思いでしたら右の写真のようにスポークの外周に沿う部分にドリルで裏側ホイールと同じように穴を開けていくだけで充分かもしれません。 これだとセンター部にブレーキディスク状に丸く残り強度もあるので、HAWK(TESTORS)などの彫りの浅いホイールや1/72以下の小さいホイールを穴あきにすることも可能です。
モノグラムでやるときはスポークパーツ裏の押しピン部の丸い張り出しは先に切り取るほうがキレイに開くと思います。 ただしモノグラム1/72のホイールは裏の穴は10個ですが表のスポークは8本となっていますので、貫通させることはできません。
 排気管部分はフェアリング付となっているので、フェアリング無しの排気管にされたい方は、切り取って他社の別パーツを付けることも可能ですが、面倒なので、マーキングをフェアリング付きの機体に限定することにして、排気管に穴をあけてやることで終了としました。(ドーサルフィンについてはHOBBY SPOT Uからタミヤ用として発売になっている[タミヤ1/48 P-51B/Dムスタング用「出るまで待てない」バリエーション・素材セット]のドーサルフィンパーツでバリエーションを増やせます。)
 主翼は例によって敵味方識別灯と翼上下面にある翼端灯を前述のセットに入っている識別灯用素材の丸棒埋め込みにしました。
 また、翼内機銃は左右とも大穴が開いているだけで銃身などは有りませんので、地面と平行になるように付けてやらなければならないのですが、普通の真鍮パイプでスケールを重視すると、とても埋まらず貧弱に見えてしまいますので、写真のものはデフォルメと割り切って、使い切ってバラした100円ライターのノズル部分を埋め込んであります。
 これは疾風の30mm機関砲に使用したのが最初で、P-51B/C の 12.7mm機銃 には寸法的にはオーバースケールなのですが、なかなか雰囲気の良いものなので、内側を上翼に外側を下翼に貼り付けて段差をつけます。 ただ、このノズルの形はライターのメーカーによってぜんぜん違っていますので、同じ形のものを四つ集めるということがかなり大変で、集まるまで作業が進まないのが悩みです。

なお、薬莢の排出孔は片翼に縦長の二つの穴が開いていますが、これはいまではもうかなり知られているように間違いで、実際は二丁の機銃の薬莢が一つの孔から排出されますので、両方を一度埋めてから内側の穴の前方に胴体よりに四角よりちょっと横長の感じで開けておきます。(上の写真の排出孔はプロモデラーのキット風に正方形に近く開けてありますが・・・)
 増槽取り付け用のラックはD型に多い後期型のものになっていますので、気になる方は一体なのでちょっと面倒な作業になるとは思いますが、削り取ってタミヤのものをお付けになると良いでしょう。 

 よく模型誌などでこのキットの欠点として取り上げられている機首上面の円断面は、たしかにホークのD型と同様で角ばった感じにはなっていませんが、機首の幅が充分にあるので機首上面をギリギリまで平らに削ってやると、それだけでもいっそう感じが良くなってきます。
僕は割りに丸いほうの説を採っているのでそれぐらいの処置でも良いかと思うのですが、さすがにもう少し角張ったほうが良いとお思いの方はランナーを半割りにしたぐらいの幅の広いものを機首上面両側に貼り付けて右側の写真のように排気管の上の部分にパテなどを盛ってやって垂直に立つような感じで角を出してやると良いと思います。

 あと、エレベーターが金属外皮になったのは D型の途中からなので、B型のエレベーターは基本的には 布張りだったということですが、なぜかこの点に関しては、モノグラムの 1/48 キットは表現が逆になっているんですよね。
ですから、 モノグラム 1/48 P-51D もお持ちの方は、水平尾翼パーツの根元部分を少し加工して、モノグラム 1/48 P-51B の水平尾翼パーツ と交換トレードしてやると、簡単にできると思います。
とは言っても、前線で実際に使われていたときには交戦時のダメージで頻繁に交換されていた部分だと思いますので、布張りエレベーターと金属外皮エレベーターの時では製造時に水平尾翼(安定版)の取り付け角度が違っているらしいですけど、B型であっても補修・交換時に金属外皮にされたこともあったのではないか…ということも、充分に考えられますので、無理に取り替えなくても大丈夫だとも思います。

◎ 自作パーツ図面

 自作したパーツの参考図面です。
右下のスケールが10mmになるように印刷してくだされば、ほぼ1/48原寸図となります。
ただし実際の作成では、だいたいの大きさの目安程度として、現物あわせでパーツを作っていったほうが早いと思います

胴体内タンクの長さに関しては短いという説もありますし、B型の初期のものには付いていないので、作る機体のシリアルナンバーにあわせて調節してください。

スケールを10mmではなく6.66mmになるように印刷すれば多分1/72になりますが、メーカーが違えば胴体の形状が、そして1/72ではパーツの肉厚などが全く違ってきますので、参考にもならないかもしれません。

◎  細 部

 主脚収納庫内は深く、モールドも立体的なので、塗装だけで充分だと思いますが、デッチアップなさりたい方はご自由におやりください。 ただ主車輪ドアに開閉用のアクチュエーターが付いていませんので、D型とは反対に前方に付けてやるとグッと引き立ちます。
アクセサリーは75ガロンの増槽だけですので、他のキットから調達するとよいと思いますが、三連バズーカチューブは写真では一番前のバンドが付いてない(ワイヤーでハッキリ見えない)ものばかりなので注意が必要です。
 
胴体下の空気取り入れ口のステーやエア・アウトレット・フラップのアクチュエーターなどはもちろん付いていませんので付け足してやると良いと思います。






三機並んだモノグラムのキット

ず〜っと昔に作ったモノグラムのキツトです、スタンダードに組んでありますが、実機の胴体着陸写真でおなじみのC5☆M 42-103849 はマルコム風防仕様ですので、キャノピーのスライドレールの溝を追加、シャークマウスの 264 42-106957 はループアンテナを付け、三連バズーカチューブをホークのキットからトレード、"Princess" 1078☆ 42-103896 はドーサルフィンとループアンテナを付けるというように一ヶ所ずつ小さく手を入れてあります。
今ならホビースポットユウから発売されているパーツを貼り付けるだけで済んでしまうドーサルフィンですが、資料も腕も無かった当時の私は、この小さなパーツ一つをずいぶん苦労して作った記憶があります。 

 丸いと言われる機首上面

確かに何もしないで組み上げた右側の機首は角ばっているとは言えないのですが、それでムスタングらしくないかというと、そうでもないのがモノグラムという会社の不思議なところで、完成したものを写真集などの写真と同じ角度に置いてみると、明らかに写真と同じように見えてしまうのです。
一時期、模型誌のライター諸氏に念仏のよう「角ばってない、角張ってない !」と言われ続けたためか、メーカーさんも機首上面は真っ平にしておけば良いと思って、現在の機首断面がただ四角く角ばっただけのムスタングのキットが溢れるような状況になった気がしますが、ムスタングの機首のラインはあくまでも曲線で構成されているのだということを忘れないようにしたいものです。
 で、左側の修正しているヤツは芯となっているランナーをもう少し外側に付けるべきだったなァと、ただいま反省中です !!

 コクピット後部の切り抜き

左の写真の左側がスタンダードで、右が無線機周りを切り抜いたものです。 これは下側をステーのように残してありますが、他に上側を残してみたものもあります。 まぁ、本来ですと完全に切り取って自作したタンクの上に載せてやるべきなんでしょうが、そこは趣味の世界ですから、やりたいようにやっても許される範囲だと思います。
シートのパーツの防弾鋼板は延長して、頭の部分にはレスキューキットのバッグ状のものを付けてあります。
こちらの機首形状は、まだ修正していません。 機首部分が先端パーツとの三分割になっているので、組んでからでないと総合的な修正はできないのです。
機首の接合面に見える白いプラバンは、先端部品との段差解消のために下面接合面を削るときに一緒に削ってしまったので、その分を戻してあるだけです。 カット & トライでやっているので失敗は付き物ですが、そのことから新しいことを思いついたりするので、失敗もなかなか楽しいものです。

 胴体下部の修正

 右はエア・アウトレット・フラップのエア出口部分だけを黒く塗ったもので、遠目にはこれでも充分通用すると思いますが、開口した場合はラジエターからのエアの流れ道をつなげてやらないといけないと思うのですが、プロモデラーのキットは開口して別パーツのエア・アウトレット・フラップを用意しただけで終わらせています。
で、私は上図のような板パーツとラジエターパーツをプラ板から切り出して付けてあります。
しかし、右側のは胴体の接合線も消してないですね・・・いゃー、昔の作品とはいえ、お恥ずかしい次第ですが、左右胴体の合わせ目には微妙にズレがありますので、注意深く貼り合せてやってください !

 マルコム風防仕様

 いろいろな製作記事の中で、このキットのキャノピーパーツの合いが悪いと書かれているのですが、作ってみた限りでは一ヶ所だけツボのような所があり、胴体上部突端(アンテナ柱取り付け部の前端)を平らに削ってやると、ここにはまってピタリと納まるのですが、どうも、前述のライター諸氏のなかにはそのツボを見つけた方はいらっしゃらないようです。 
私はこの部分にほとんど手をかけておらず、ラッカーシンナーを一滴たらしただけでキレイに付いているのです。
ただし、最近のキットは型の荒れがかなり進んできているようなので、以前のようなツボが今もあるかどうかはわからないのですが・・・(初期の頃に買ったストックがまだまだいっぱいあるのです !!)

 マルコム風防にするときはキャノピー後部の半丸窓をバードケージから切り離して接着しますが、このほうが合いはよくなるかもしれません。
また、マルコム風防使用時は、その下部と後部の胴体部分にキャノピースライド用レールが付きますので、半丸窓の下側まで両側にその溝を彫っておくこともお忘れなく。
この風防のときはホイップ・アンテナという細いものが機体によっていろいろな位置に付いていますので、写真などで確認することが必要だと思います。

 なお、主車輪ドア裏側に三本ある凹みのモールドの向きが B/C型と D/K型とでは違うはずですが、このキットではD/K型のような方向(左写真・左列中段)になっているので、B型などの前期型のものに直してやれば更に良いのですが、直すのはそれほど簡単ではなく、ここは違っているのは承知で、0.1mm のプラペーパーを実機風にコスレ保護部のように貼り付けただけ(左写真・左列下段)で終らせています。
ただし、パーツにモールドで表現されているコスレ保護部は幅が狭く感じるので、少し広くして表現してあります。

 ちなみにこの凹みが正しく表現されているのは、左写真・右列上段のタミヤと、それを元にしているペガサス(左写真・右列中段)と ICM(左写真・右列下段) のキットで、アキュレイト・ミニチュア(左写真・左列・上段 )のはなぜか凹みの向きが前から後に下向きに流れ、モノグラム(左写真・左列中段/下段) のは前述のように D型 と同じような角度になってしまっています。

 また、同社の 1/72 B型 のキットは一見すると同じ様な角度に見えますが、実際には右側の写真のように D/K型のを更に前に 30度程回転させたような方向なので、左写真・左列・上段のアキュレイト・ミニチュアに近い感じの、前から後に向かっているようになってしまっています。


◎ 追  加

 2016年に某模型店で 200円ジャンクの主翼・胴体と、主脚柱やキャノピーの不足とかペラ折れはあるけど 100円のジャンクパーツを購入した(高くて余分な折れていないペラも買ってしまいました…)ので、大胆に胴体内タンクが装備されていない初期型の P-51B に挑戦してみました !
とは言っても、このキットはもともと胴体内にはコクピットの表現しかないので、前述した修正を行なわないとするのなら、外見的には胴体左側の背中に表現されている給油口のモールドを削り落として、写真や s/n.ナンバーを基にしてマーキングを施すだけでも出来てしまうのですが、僕の場合は削ったり貼ったりする方が塗装をするよりずっと好きなので、いきなりガシガシと削りだしてしまいます・・・

で、前述の自作パーツの胴体内タンク部分を無線機関係の機器っぽいものに置き換えてデッチ・アップしてやると、こんな感じになりました。
もちろん "デッチ・アップ(デッチ上げ) " ですので、各機器の形状などはデタラメで、無線機器類はウォーターラインシリーズ(か、レベルの艦船)の何かの砲塔やレーダー基部だったり、オイルクーラーは 1/72 の250ポンド爆弾だったり…という、" ももクロCHAN のポイKING " 的な、ただただそれっぽいだけのパーツの寄せ集めですので、細部にまでこだわりをお持ちの方は、この写真に惑わされることなくご自分でお調べになって、ちゃんとした形状と配置で再現してやってください ! (^O^)/

 なお、今回はキットパーツのラダーペダルを延長して使った関係で、計器盤は自作パーツ図面のラダーペダル部分をカットしてありますし、キャノピー後方の無線機モールドも先にくり抜いておいたら、途中で片方折ってしまったので、切り取って台座に付け直してあります。
 この辺りは、べつに模型ファンのプラモの作り方に [こうでなくちゃいけない] などという決まりはないと思いますので、臨機応変にご自分の作り方に合った手順や製作法でお作りになっていただければ、よいのではないかと思います。( ぁ、メーカーさんにはある程度の [こうでなくちゃいけない] という決まりはあると思っていますョ ! ) (^_^)v
で、カラーリングをして胴体内に組み込んでみましたが、こんな風に胴体内部に凝ってみても、胴体左右を貼り合わせてしまえば内部はほとんど見えなくなってしまうので、工作好きの人以外には苦労のし甲斐はあまりなく、今更ながらにモノグラムという会社がいかに少ないパーツ構成で的確に模型化していたのか…ということを再認識させられます。
 ちなみに不足していた尾輪は、プラ板の端材とジャンクで取ってあったパーツ(たぶんレベルの古い B-58 ハスラー の主車輪…)からデッチ上げてあります。
 例によって右翼下面の敵味方識別灯はHOBBY SPOT Uからタミヤ用として発売になっている[タミヤ1/48 P-51B/Dムスタング用「出るまで待てない」バリエーション・素材セット]の識別灯用素材の丸棒を埋め込み、大きく開いた機銃孔部分には以前から集めてあった 100円ライターのノズル部分を内外で上下するように配置して貼り付けておきました。

また、同じセットに入っているドーサルフィンのパーツで、この機体は初期型でマルコムフードとドーサルフィンを装備したバリエーションのものにしてやろうと考えています。
 まァ、今回はクリアパーツのジャンクが入手できなかったので、そのためにはキットに余分に入っているマルコムフード以外の、ウインドゥシールドとキャノピー後部の半丸窓をなんとかしないといけないのですが・・・

その後、キャノピー後部の半丸窓をハセガワ 1/48 P-51D のキャノピーから切り出し、ウインドゥシールドも アキュレイト・ミニチュア 1/48 P-51 や P-51B/C の余剰パーツからトレードする予定も立ってはいたのですが、再度行った秋葉原で、前照灯のパーツだけが不足したキャノピー関係のクリアパーツがあったので、購入しておきました !
また、その店の本店へ行ってみると、モノグラム 1/48 P-51D の防弾鋼板と水平尾翼が入ったものや、先月購入した モノグラム 1/48 P-51B のパーツで不足していた主脚柱の片方と主脚カバー、ピト−管と尾輪が ジャンクで売られていました !
つまり一つのキットをバラして、支店と本店で別々に販売していたわけです !!

 というお店の販売戦略的なことは別にして、今回ジャンクでエレベーター(昇降舵)が布張り表現になっている モノグラム 1/48 P-51D の水平尾翼パーツ(右上:銀モールド) が手に入ったので、金属外皮表現エレベーターとなっているこのキットの水平尾翼パーツ(右下:オリーブドラブモールド) と交換してみようと思います。
とは言っても、前線で実際に使われていたときには交戦時のダメージで頻繁に交換されていた可能性のある部分だと思いますので、B型であっても補修・交換時に金属外皮にされたこともあったのではないか…ということも、充分に考えられますから、布張りエレベーターと金属外皮エレベーターの時では製造時に水平尾翼(安定版)の取り付け角度が自体が変えられているらしいですけど、B型で金属外皮エレベーターのモノグラムの表現が必ずしも間違いだとは言い切れないような気もします。
 ただし、 P-51D 水平尾翼パーツ(右上:銀モールド) の右側エレベーターに在るトリムタブ・ロッドが上面ではなく下面側についているのは、明らかに間違いではないかとは思いますので、上面に移動させますが・・・ (^^ゞ

 で、ここまでを写真も撮らずに 士 の字に組み上げてサフェーサーを吹いたところでフッと嫌な予感がして、予定していたマ−キングの実機写真を検証していくと、モノグラムの P-51B キットそのままだと確実に違っていると判ってしまう排気管周りに気がついてしまいました !
というのは、プロモデラーのキットであればタミヤのやつを少し削ると、きれいに納まるフェアリング無しの排気管と、タミヤのキットにあるような排気管直後にモールドされている小パネルの着いた機体ではないかということなのですが、実機写真で確認できる範囲ではあくまでも少数派の P-51B の初期生産型で、写真でも確認できるので、このままではおかしなことになってしまいます。
 基本的にこの小パネルは、初期の頃の B/C型にだけ見られるものなので、ザックリ言っちゃうと、胴体内タンクが生産ラインで組み込まれるようになる以前の機体には装備されている可能性が高いです。 ⇒P-51B/C の排気管直後の小パネル装備機
 さて、そうなると違いに目を瞑って造り続けるわけにもいかず、かといって他のマーキングにするというつもりもないので、おもむろに排気管周りのフェアリングをガリガリと削り落として、左側排気管後の小パネルも追加しておきました。
まぁ、排気管の部分はあまり深く彫り込みますとボッコリと抜けてしまうのですが、もしそうなったら、タミヤとかハセガワとかアキュレイト・ミニチュアとかの余ったフェアリング無しの排気管を着けてやればいいだけですので、気楽にトライできますし、彫刻が苦手な方は最初から切り抜いてしまう方向で周囲を深くケガいてやってもいいと思います。
 なお、写真に並べてある二つの モノグラム P-51B の機首上面は左右貼り付け後に軽くヤスって、少し丸味を落としてあります。

で、工作は大好きだけど塗装が苦手な僕としては、ここまでできると完成したような気分になって、塗装をする気が一気に失せてしまいます・・・この段階から誰か塗装してくれるか、工作が嫌いで塗装がお好きだという方が買い取ってくれると嬉しいんですけどねッ !! (^^ゞ

◎ デ カ ー ル

 初版の発売からシートの色が変わっても内容はジェームズ・H・ハワード少佐の "DING HAO !" AJ☆A 43-6374 のもの一本やりとなっていたのですが、セット物発売の後、1990頃にはVF☆C(O?)にしたものがあったようです(私は未入手ですので詳細は判りません)。
 エア・コンバット・シリーズ3(6081)として発売になったものは、箱絵はR.T.エックフェルト中尉の BALD EAGLE 機となっていますが、主翼端の三本の青いストライプは間違った上下対象になっています(この塗装の詳細についてはP-51 MUSTANG 実機についてをご覧ください)。

 この後で述べるプロモデラーのブランドで発売されたものは箱絵になっているエド・トッピンの"TOPPERV" AO☆Oと、ニコラス・メグラの "ILL WIND?" QP☆N 43-6636、エドウィン・ヘラーの "HELL-ER-BUST" PZ☆H 43-6704 の三種類なんですが、まだ調べていなくて、なにも言えないのが申し訳ないです。
 ただ、AO☆O の下のほうが滲んだようになっているのは、実機の塗装がそうなっているからであって、決して某ライター氏が模型誌の記事で言っているような 「インクの滲みがでている不良品 」ではありませんので、念のため !!
またレベルブランドのプロフィニィッシュは前述したように B6☆S OLD CROW となっていて、インベンジョンストライプも塗装済みになっています。

◎ おまけ・・・ プロモデラー P-51B

 現在、一個しか持っていないので、作るに作れない状況のプロモデラーのキットについて、眺めていて気が付いたことをいくつか書いてみたいと思います。
一部模型誌の製作記事に、「キャノピーは旧作のまま。胴体との間に隙間がかなりできるのもそのまま。・・・」という記述があり、やっぱり前述の[細部:マルコム風防仕様]に書きましたように、ツボが見つけられないほど型の荒れがひどいのかも・・・と思ってしまいます。 しかし、その後に「胴体も基本的には旧作のまま。ということは今の目で見ると ? ? ? な部分が多いのも事実。・・・」とあるのは解せません ! だって、凸モールドが筋彫りになっただけのキットではなく、胴体パーツはコクピット以外にもチャント手が加えられているのですから・・・
 べつに国内メーカーのキットのようにムリして褒めなくてもいいですから、模型誌のライターさんであるのなら、せめてどこを直してあるか、どんな風に手を入れているか…ぐらいはちゃんとリサーチして、記事の中で正しく伝えて欲しかったですよね !!

 では、どこが違っているのかというと、ここにupした初版の右胴体とプロモデラーの左胴体を合わせた写真を見ていただきたいのですが、筋彫りを凹に変えてコクピットの彫刻や作り付けの無線機を取り払って別パーツにしただけではなく、胴体後半は…というか、コクピット部分はキャノピーをそのまま使っているので、機首部分以外は本当にピタリと合ってしまうのですが、機首は断面形が左の写真のように角張った形に修正されていますし、上面も行き過ぎた真っ平ではなく、程よいアールを持ったラインで、うまく特徴を表現してあります。

この部分を真横から見るとウインドシールドの取り付け部までは同じで、そこから先端に向かって0.5mmほど下がっているのがお判りいただけると思います。

 これは下面のラインでも同じで、やはり下に0.5mmほど飛び出しています。
実はこれはダボの位置がずれているわけではなく(上のダボは意図的に前にずらしてありますが、下のダボは同じ位置にあります)、機首部分を適度に角張った表現にした時の違和感が無いようにするために意図的に下げてあるのです。

たぶん上のライン(旧作のライン)のままで横に張り出した感じに金型を修正したほうがずっと楽だったろうと思いますが、そうすると機首が持ち上がった感じになってしまうのを嫌って、わざわざ先端が下がるようにラインを修正したのだと思います。

こういった細かい部分の修正は写真には写っていない後部胴体部分にもあって、水平尾翼の前の後部胴体の断面形がよりオムスビ型に近く修正されているのですが(⇒Blogも参照してください)、このことにまで気付いてくれたライター諸氏の記事は眼にした記憶がありません ! (←こういうとこをチャント調べて書くのがライターさんの仕事だと思うのだが… !!)

とりあえずブログにupしてあった後部胴体部分の写真を左側にも貼っておきましたので、クリックで拡大してご覧になってみてください。

 この辺の細かいこだわりがモノグラムという会社の姿勢なんだと思います ! たぶん組み上げたら一番のお気に入りのB型になるような気がします。
ぁ、フェアリング無しの排気管にしたい時は、タミヤのやつを少し削ると、きれいに納まりますよ。

 しかし、こういったこだわりを持った模型造りの姿勢を見せつけられると、50年以上前の モノグラム のキャッチコピー "ご気嫌最高モノグラム" はいまだにその会社の根底に流れ続けているのだと感じられ、嬉しくなりますね。(^_^)v

 会社の姿勢ということに関しての余談ですが・・・以前、国内某大手メーカー(ヒコーキの○○○○)さんが1/72のB型の発売直前に、ホビーショーで展示されていたテストショットを拝見した時、ブースにいらしたメーカーの担当の方に『気が付いたことがあったら言ってください』と言われて、「主翼付け根の張り出しが大きく、主脚の収納孔もD型のものになっていること」に気付いたのでとりあえず忠告したのですが、発売になった製品は収納孔の形を無理矢理B型のように前に広げてしまっただけのおかしなキットでした。
 結局、今では定番商品カタログからは外され、限定再販商品としてデカール替えを重ねてそのままで売られていますが、あのときにチャント直していたら、きっと決定版としていつまでも君臨できたでしょうにね・・・まぁ、そのおかげで修正パーツを発売できたんですけどねッ !!(笑)

 で、その 1/72 B型 のキット発売時(1993年1月号のモデルアート誌)のニューキットレビューには、それ以前(1991年8月号のモデルアート)に初期のモノグラムの1/48の正しいB型の主脚収納孔や主車輪カバーの形状を間違っているとして、わざわざD型状に直してしまったライター氏が、「そんなに多くないが、この付け根の大きいB型の機体はある」みたいなことを書いてメーカーを擁護していたのを見て、この人は本当にちゃんと調べていらっしゃるんだろうか ? それとも本当のことを書きたくても書けない "大人の事情" でもあるのだろうか・・・(苦笑)
などと笑っていましたら、さすがにそのメーカーさんのほうが恥ずかしくなったのか、現在ではその 1/72のB型 は定番カタログから落としてしまい、スポット生産として限定販売するだけ (しかも2015年や2016年には実機に改修を重ねられたであろうエアレーサーのマーキング) にしてしまいましたね・・・(^^ゞ

 それと・・・モノグラムという会社でこんなこだわりを持っていた方たちが、モノグラム社を辞めてからもう一度思い通りのキットを造りたくて興したのが アキュレイトミニチュア(ACCURATE MINIATURES) なんですね !
ですから、アキュレイトミニチュアで造られる製品は、どうしても昔のモノグラム社で出されていたアイテムとカブッてしまう・・・ということになる訳ですね。(^^♪

・・・閑話休題。

 で、このキットのデカールは先程、デカールの項で述べた通り、エド・トッピンの "TOPPERV" AO☆O と、ニコラス・メグラの "ILL WIND?" QP☆N 43-6636、エドウィン・ヘラーの "HELL-ER-BUST" PZ☆H 43-6704 の三種類なんですが、某ライター氏が模型誌の記事で 「インクの滲みがでている不良品 」と言っている AO☆O の下のほうが滲んだようになっているのは、写真で見る実機の塗装がそのようになっている(たぶんマスキングが浮いていたのだと思われる)のを忠実に再現したからであって、決して不良品などではありません !!

またレベルブランドで発売された プロフィニィッシュ は前述したように B6☆S OLD CROW の塗装となっていて、インベンジョン・ストライプも塗装済みになっています。


 下の写真は以前作ったモノグラムの P-51B で、細かなステンシルなどのデカール以外のマーキングは全て手描きです。 全部筆で塗っているので、なんとなくボテッとしています、また、当時デカールの処置は蒸しタオルしか知らなかったので、今見るとどれも透明部分が変色して黄色くなっています。


                           以上、友野 升太 でした……。



MUSTANG GALLERY の モノグラム 1/48 P-51B/C ムスタング の展示を見る
P-51B-15-NA(S/N 42-106924)
334th FS/4th FG/8th AF
Italy, Summer, 1944  
QP☆L
P-51B-15-NA(S/N 42-106811)
375th FS/361st FG/8th AF
Italy, Summer, 1944  E2☆H
P-51C-10-NT(S/N.42-103849)
364thFS/347thFG/8thAF
C5☆M
Hollis R. Nowlin 機
P-51B-15-NA(S/N.42-106957)
26thFS/51stFG/14thAF
☆ 264
P-51C-10-NT(S/N.42-103896)
530thFS/311stFG/14thAF
1078 ☆

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