◎ 始 め に …
引っ越しのために整理をしていて、富士ホビーのカタログに続いて出てきたのが サンワのスーパーコントロールスタンド (P-51D付き) の箱絵や説明書。
でも、肝心のキットが見つからないのです !
記憶ではスタンドから胴体内部を通したスプリング・ジョイントでペラを回し、スタンドに設けられた操縦桿からの二本のワイヤーで姿勢制御をするのですが、半球形をした
P-51Dとの接続パーツ部に付いている二本のピンが細いため、作動ワイヤーなどの固定が難しくて三つぐらい駄目にしました。
うまく作れなかった悔しさで、スタンドは捨ててしまったような気もするのですが、機体は取ってあったような…でも、ペラのパーツにシャフト打ち込んでスプリングジョイント付けたのが外れなくて一緒に捨てたかも・・・
というような幼い頃の記憶をたどりながら箱絵や説明書を見直しました。
これは後に マテル-モノグラム から発売になったスカイスティックと同様に操縦桿で姿勢制御が可能となっているのですが、このコントロールの機構はモノグラムのスカイスティックより10年以上は早かったと思います。
そしてスカイスティックより凄かったのはスタンドサイドのスロットルレバーで爆音の高低を変化させるという機構が付いていたことです。
◎ 検 証
サンワ(SANWA) 1/72 MUSTANG P-51
サンワのスーパーコントロールスタンドに付けられていた P-51D を別売りにしたもので、ミリオンシリーズやミゼットシリーズとは別物。
主翼前縁の張り出しが小さく胴体の背ビレのない、当時のエアフィックスの D型に似た感じで、脚周りのパーツなど無い飛行姿勢のスタンドキットでした。
なぜか現在、キャノピーしか手元にないのですが、下の写真でキャノピーがソックリなのがお判りいただけると思います。
キットはエアフィックスのによく似たドーサルフィンが付いていない初期のD型で、コクピット内に何も無く横棒が出ているだけなところまでソックリでした。
主翼などのパーツ構成も同じで、左右が別になった差し込み式ですが、上下は貼り合わせではなくムクの一枚板で、付け根の張り出しは前述のように
B型状の小さなものになっていました。
スーパーコントロールスタンドに付属していた P-51 を作った時の印象では、P-51D
キットとしては簡単なパーツ構成で、左右胴体、水平尾翼左右、スピナキャップまで一体成型のペラと挿し込み式の金属製プロペラ軸、透明パーツのキャノピー、そして上下面の貼り合わせなどない一枚板で左右別々の主翼を、それぞれの胴体部分に接着するタイプでしたが、胴体のパーツが外側に反っていて、スーパーコントロールスタンド上でペラやスプリングジョイントを挟み込むのと同時に、接続パーツ上部を挟み込みながら胴体左右を貼り合わせるというのはかなり難しく、子供の時に何回か作ろうとしては、そのたびに失敗しました
!!
(^_^;)
この P-51 、子供の頃の印象では 1/72 よりも大きかったという記憶があったので、当初は
ボックスアートデータ と オールスケールキットデータ に 1/64として [64D-02]
としましたが、現在になって残っていたキャノピーや写真などをあらためて見てみると、エアフィックスのものと大きさの差がなく、今考えると
エアフィックスのコピーだったのではないかと思えますので、1/72の [72D-7]
として、ボックスアートデータ と オールスケールキットデータ の サンワ(SANWA) MUSTANG P-51 と スーパーコントロールスタンド のナンバーとデータを修正しました。
◎ 結 局 ・ ・ ・
これの上位機種に 1/50 ぐらいの スピットファイア の付いた デラックスコントロールスタンド
というのがあって、たぶん モノグラムのファントム・ムスタング や リンドバーグのアベンジャー
(操縦桿を操作するとエルロンやエレベーターが動いた) を意識したものだと思いますが、僕としては
P-51 vs スピットファイア という以上に内容はこの スーパーコントロールスタンド
や モノグラムのファントム・ムスタング、 リンドバーグのアベンジャー のほうがアクションの完成度や魅力としては上だったと思います。
スピットファイアは、キットとしてはフラップも含めて各動翼が可動で主脚も引き込み可能なのですが、スタンドのアクション機能としては、モーターはペラを回すのとスロットルレバーで爆音の高低を変化させるというだけで、操縦桿での姿勢制御などの機能は無く、各舵面や主脚は手で動かすだけ !
そして最大のウリだった火を噴く機関砲というのは透明の機関砲パーツの根元で赤い麦球が点滅するだけ、モールス信号の発信音というのは板バネでギヤ鳴きを起こさせ、連動してスタンドの計器盤に付けられた緑の麦球が光るだけ、というアイデアだけでしたから・・・
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