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◎ 始 め に …
2005年8月に発売になった童友社の1/100 P-51Dのキットです。
箱絵は1/32キット(旧トミー製品)と同じもので、あまり目新しさはありません。
箱の裏表に「完全塗装済み精密プラモデルが入っています。(ディスプレイ台付き)」と書いてあるのが童友社っぽいです…「お菓子は入っていません」とは書かなくていいんでしょうか・・・
冗談はさておき、「全6種類+スペシャル」って、じゃぁ全7種類じゃん ! ってツッコミもさておき、私が当たったのは
B6☆Y "GLAMOROUS GLEN III " のチャールズ・イェーガー大尉機、後にベルX-1のテストパイロツトを務めたあのチャック・イェーガーの乗機です。
他にロバート・E・ウェルチ中尉のCY☆M "Miss Marilyn II "、ゴードン・グレアム中佐のWR☆F
"DOWN FOR DOUBLE "、ウィリアム・ハルトン少佐のHO☆T "Slender,
Tender and Tall "、クラウド・クレンショー中尉のIV☆I "HEAT WAVE
"、クラレンス・アンダーソン大尉時代のオリーブドラブのB6☆S "OLD
CROW " となっています。
そしてスペシャルとして、クラレンス・アンダーソン少佐時代の銀塗装のB6☆S
"OLD CROW "。 左側の写真のやつですが、まぁ今回のスペシャルはあちこちのキットにデカールとして付いている機体ですので、当たったら不運だと諦めてくださいッ
!!(笑)
スペシャルを含めて7種のうち銀塗装でないのはクラレンス・アンダーソン大尉時代のB6☆S
"OLD CROW " だけです。 ま、ロバート・E・ウェルチ中尉のCY☆M
"Miss Marilyn II " (箱絵のヤツです)も胴体はほとんどオリーブドラブですけど・・・
右側の箱絵の2010年に発売になった翼コレクションの第19弾「世界の撃墜王」のシリーズにも
P-51D が入っていますが、マーキングは以前発売になった B6☆Y のチャールズ・イェーガー大尉機
"GLAMOROUS GLEN III " と同じで、スタンドが茶色になったのが主な違いです。
2011年発売の翼コレクションの第20弾「太平洋戦争」では第71戦術偵察航空群第82戦術偵察飛行隊のウィリアム・ショモ少佐搭乗機の塗装になっていますが、零戦21型、 零戦22型、紫電改、隼II型、P-47D など、合計6種類のうちの一つとして、第71戦術偵察航空群第82戦術偵察飛行隊・ウィリアム・ショモ少佐搭乗機 の P-51D マスタング が入っているわけですが、例によって中身を選べないブラインドボックスという販売方法なのが残念です。
こんな販売方法ができるのは日本国内だけのようで、海外では ACCURATE MINIATURES
から1/100 Flying Legends Seriesとして、2009年にはAIRFIXからもMINIKITとして四種類が発売され、ALPHA
FORCEというブランドからも B6☆Yのイェーガー機がOEMで発売されていますが、これらはいずれもどのマーキングのものが入っているかが判るようになっていて、ちゃんと中身を選んで買うことができます
!
◎ 寸 評
外観やパーツ割りなどはタミヤを参考にしたかのように良く出来ていて、垂直尾翼(ドーサルフィン)のオフセットなどもチャントやっているのに、主脚収納庫内のモールドは何にも無しだったり、コクピット内はコクピット前の隔壁からシートや無線機まで一体のパーツが真っ黒に塗られて入っているだけで、照準器はおろか計器盤も操縦桿も付いていません。
まぁ、真っ茶色で顔だけ肌色したパイロットが付いてはいるのですが…
排気管は別パーツですがフェアリング付だけとなっている上、フェアリング部も排気管と同じ色に塗られているので、特定の機体にする場合は注意が必要です。
キャノピーは一応イングルウッド型だが、もちろんバブル形状までは期待してはいけません。 ただ、背が高すぎるのかウインドシールド部分の角度が立ちすぎているのか、キャノピーをのせると、なんとなくアンバランスな感じがします。 いずれにしてもウインドシールド部の太い窓枠の塗装は一度を落としてやり直したほうが良いかも
! でなければ、これはキットではなくダイキャストモデルと同じ類のコレクションモデルなのだと割り切るべきなのだろうと思います。
アクセサリーとしては75ガロン増槽が2個付いているだけです。七種のマーキングを写真で確認すると、110ガロン増槽のものが結構見受けられるので、ここはせめてフェアリング無しの排気管と110ガロン増槽をオマケしてほしいところでした
!!
エア・アウトレットは閉位置で筋彫りもありませんが、エア・インテイクや開口部は機首下面の空気取り入れ口以外は適度な省略で表現されています。 機首下面の空気取り入れ口は何の表現もされていないので、黒く塗っておきました。
組み立てに関しては大きなスキマなどは無く、またセミスナップタイトみたいな感じで仮組みをしているとキッチリ完成してしまいますので、手を入れない方やコレクション目的の方は、この後を読まずに最初から完成を目指して組んでしまってください
!(笑)
箱に MADE IN CHINA と入っていて、中身は金型を含めてドラゴン産だというウワサがあります・・・私はダイキャスト完成品はほとんど買わないので較べられませんが、ドラゴンウイングスのウォーバーズ(完成品)シリーズの
1/72P-51Dをお持ちの方はゼヒ比較してみてください !
◎ 修 正 開 始
外形は先程のキャノピーのアンバランス感があるものの、1/100というスケールを考えれば出来の良いキットと言ってもよいと思います。
しかし、コクピット内は黒く塗られた一体のパーツが一個とパイロットだけとなっていますので、この部分を中心にデッチ上げていきます。
その前に胴体の合わせ用のホゾ穴を1mmのドリル刃でザグッておくと、マスキングテープ不要で仮組みをすることができます。
まず黒パーツを参考に床板を切り出し、防弾鋼板を立ててやります。 私は手元にあった1mmプラ板を使ってしまいましたが、1/100では厚すぎるので0.5mmぐらいで作ったほうが良いと思います。
防弾鋼板の後に胴体内タンクを作ってもよいのですが、このスケールではあまり意味が無さそうでしたので、上板だけにして無線機を載せてやりました。 無線機はもう少し大きくてもよかったかも・・・
シートは曲げたプラ板から削って鉛板のベルトを付けたものですが、ちょっと小さかったかも知れません。
操縦桿は例によって伸ばしランナー細工です。(この辺のパーツの作り方は[リンドバーグのモデリングガイド]で友野 升太氏が詳細を書かれています、本当に簡単ですからゼヒ一度試して見てください)
黒いパーツの先端は位置的に計器盤ではなく隔壁(タミヤと同じです)ですので、組んだ床板を胴体に仮組みして位置と形を合わせながら計器盤を作ってやりました。
あとはこれを胴体に組み込み、幅などをすり合わせたら胴体を接着してしまいます。
いつものようにこの辺りは調子に乗ってパカパカ作ってしまったので、詳細や写真とか撮っていないんです、スイマセン
!
私はコクピットパーツとの対比写真を撮るために、別パーツとして床板から作りましたけど、もちろんこの黒パーツに操縦桿や計器盤を追加してやるという方法を採れば、もっと簡単にできると思います。
その他のキット共通の修正点としては、主車輪扉を開位置で固定したときは開閉用のアームを作って付けてやると、グッと引き立ちます。
尾輪柱は少し長過ぎるので、取り付けを1mmぐらい短くして付けてあります。
また、キャノピーのウインドシールド部前面ガラス枠はシンナーとコンパウンドで落として、塗装に合わせた色で細く書き直します。
それと、なぜか翼端灯がモールドされていませんのでユウの素材を使用して追加してあります。
なお、大きいパーツ(胴体や主翼など)は塗装を傷つけないようにだと思いますが、昔のハセガワの1/32のキットのように湯口が接着面に設けられていますので、慎重に切り離してきれいに削れば隙間もなくほとんど目立たずに仕上がります。(脚カバーや車輪は別にして…)
次にマーキングによる個々の修正点ですが、写真で見ると B6☆Y "GLAMOROUS GLEN III " には排気管のフェアリングは付いていませんので、キットの排気管は使えません。
このような各マーキングによる相違点は、最後の章にまとめておきますので参考にしてください。
で、このフェアリング無しの排気管はまたまた伸ばしランナーからデッチ上げてありますので、あまり大きい写真には出来ません !!(苦笑)
また、この B6☆Yの機体にはキャノピーの上部にミラーが付いていますので、透明プラ板を使って付けておきます。。
この他、実機の写真ではウインドシールド下の胴体部分に撃墜マークが、ウインドシールド前に筆記体の書き込みがありますが、キットには塗装されていません。 こういう細かい部分を手を抜かずにチャントやってくれていると、箱に「完全塗装済み精密プラモデルが入っています。(ディスプレイ台付き)」と書かれていても納得できるのですが・・・
ということで、とりあえず完成したのが、下の写真になります 。 塗装済みって楽かも知れません・・・
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U.S.A.A.F P-51D-15-NA(S/N 44-14888) 363rdFS/357thFG/66thFW/8th AF B6☆Y " GLAMOROUS GLEN III " DOYUSHA 1/100 P-51D 製作 : 富永 のぶる |
◎ 追 記
ブログにも書きましたが、もう一個だけと思って買ったら同じマーキングの機体でした、ガッカリです !
で、不貞腐れてたら友野氏が手持ちのロバート・E・ウェルチ中尉機(CY☆M " Miss Marilyn II " )と交換してくれましたので、大喜びで作ってしまいました !
今度はコクピットを付いていた黒塗りパーツを元にして作ってやりましたが、こちらは自作よりずっと簡単に出来ますので皆様にオススメできます。
まず、付属パーツはシートの背が低くてちんまりしているので、その上に伸びている防弾板状のものを加工してシートの背にしてしまいます。(パイロットを乗せてみるとこの防弾版は低くて役に立たないことがわかりますので…)
防弾鋼板は0.5mmプラ板で作ると、このシートの背と無線機の間のスキマにうまく入りますので、左の写真のようなのを作ってやります。
下から二段目が自作パーツで左から防弾鋼板、シートベルト、操縦桿、計器盤で、この他に照準器があるのですが、並べ忘れました。
やはりこのスケールだと防弾鋼板は0.5mmがしっくりします。
この機体は排気管がフェアリング付きでキットのままで使えますので、あとはキャノピーの枠を修正するだけと思っていたのですが、キットを交換してくれた"ともさん"からのリクエストでフラップを下げることになってしまいました
!
そこでU・ライナーとデザインナイフでシコシコとケガイて下げてみましたが、完全に切り取って加工して取り付けたわけではなくて下に折り曲げただけなので、下面パーツの厚さが邪魔をしてフル・フラップダウンというわけにはいきませんでしたが、とにかく下げてみました。
そうそう、説明書に「流し込みタイプの接着剤を部品の合わせ目に使うときれいに接着できます。」と書いてあるのですが、こういうオリーブドラブの胴体に使用して強く圧着すると、下地に塗られた銀色が溶けて合わせ目に筋状に出てきて汚くなるので、きれいに仕上げたいならオリーブドラブの胴体の接着には下地を溶かさないタイプを使うか、合わせ目の塗装は予め落としておく必要があると思います。 銀色なら多少出てきても、あまり気になりませんけど、機首上面の防眩塗装の部分は筋になって出てきますので(B6☆Yに出てます)、気になる方は同じように処理する必要がありますね・・・
あと、某サイトに主翼の上反角が不足すると書いてありましたが、これは詳しく言うと左翼の上反角が不足というか、、ちょっと胴体が捻れている感じで、水平尾翼を正しく取り付けて後から見ると右翼はちゃんとしているのに左翼が下がっているのです。
この原因は実は胴体側にあって、胴体を張り合わせるときにほんの少し左側胴体パーツが下がってしまうので、微妙に段が出来てしまうダボの関係かと思われます・・・これをチャント直すには仮組み段階でダボを削り合わせて、できるだけ左右の段差を無くしておくとよいでしょう。
これをフィレット部との強制接着で修正しようとして翼端に輪ゴムなんか掛けると、柔らかい材質のせいで主翼自体が湾曲してしまいますので、注意してください。
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U.S.A.A.F P-51D-5-NA(S/N.44-13837) 343rdFS/55thFG/66thFW/8th AF CY☆M " Miss Marilyn II " DOYUSHA 1/100 P-51D 製作 : 富永 のぶる |
◎ マーキング
最初に書きましたが、このキットには排気管のパーツはフェアリング(カバー)付き、キャノピーはイングルウッドタイプ、増槽は75ガロンしか入っていません。 さすがにマーキングの選択はすべてD型の後期のものになっていて、K型やドーサルフィン無しの機体を強引に出すようなことはしていませんが、選択されたマーキングの機体でも、キャノピーに形・数ともマチマチなミラーを付けたものや排気管のフェアリングを外した写真が多い機体などがありますので、以下に写真で確認できた各部の詳細を書いておきます。
・チャールズ・イェーガー大尉機(363FS.357FG.)のB6☆Y "GLAMOROUS GLEN III " (-15NA S/N.44-14888)は先程書いた、フェアリング無し、ミラー付き以外に110ガロンの増槽を付けた写真ばかりなので、キットに入っていた75ガロン増槽は付けていません。
・ロバート・E・ウェルチ中尉(343FS.55FG.)のCY☆M "Miss Marilyn II " (-5NA S/N.44-13837)はフェアリング付き、ミラー無し、110ガロン増槽。
・ゴードン・グレアム中佐(354FS.355FG.)のWR☆F "DOWN FOR DOUBLE "
(-10NA S/N.44-14275)はフェアリング無し、ミラー付き、110ガロン増槽。
・ウィリアム・ハルトン少佐(487FS.352FG.)のHO☆T "Slender, Tender and
Tall " (-10NA S/N.44-14812)はフェアリング付き、ミラー無し、75ガロン増槽。
・クラウド・クレンショー中尉(369FS.359FG.)のIV☆I "HEAT WAVE "
(-5NA S/N.44-13606)はフェアリング無し、ミラー付き、75ガロン増槽。
・クラレンス・アンダーソン大尉(362FS.357FG.)のオリーブドラブのB6☆S "OLD
CROW " (-10NA S/N.44-14450)はフェアリング付き、ミラー無し、110ガロン増槽。
・そしてスペシャルのクラレンス・アンダーソン少佐(362FS.357FG.)時代の銀塗装のB6☆S "OLD CROW " (-10NA S/N.44-14450)はフェアリング無し、ミラー付き、110ガロン増槽。
となっていますので、トコトンこだわる方の場合は、買ってそのままのパーツで作れるのはウィリアム・ハルトン少佐(487FS.352FG.)のHO☆T "Slender, Tender and Tall " (44-14812)だけとなります。 また75ガロン増槽を使わなければ、ロバート・E・ウェルチ中尉(343FS.55FG.)のCY☆M "Miss Marilyn II " (44-13837)とクラレンス・アンダーソン大尉(362FS.357FG.)のオリーブドラブのB6☆S "OLD CROW " (44-14450)はフェアリング付き、ミラー無し、なので可能だと思います。
もっとも、増槽なんて使い捨てですし、作戦に合わせて量の加減をすることもあると思うので、写真に写っているものしか使わなかったというわけではないでしょうから、110ガロンでも75ガロンでも構わないだろうとは思いますが、あとの四機はフェアリング無し、ミラー付きなのでそのままでは辛いです。
でもまぁ、現地での改修やダメージ・破損の修理などもあったはずで、残っている写真のとおりでズッと稼動していたかどうかは、タイムマシンでも完成しない限りは不明ですので、べつにストレートに組んでもご自身が納得できればそれでよいとは思いますが・・・v(^o^)
マルサンの1/100 P-51Dと並べてみました !!
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