エアフィックス 1/72 P-51D ムスタング(旧)
AIRFIX #98(袋入り)![]() |
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AIRFIX #1405(袋入り)![]() |
AIRFIX # (袋入り)![]() |
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U.S.AirFix #10080![]() |
MPC #2-1116-100![]() |
MPC #7005(-70,-115)![]() |
MPC #W2-0103 With Crewmen ![]() |
◎ 始 め に …
ずいぶん前に作ったエアフィックスの1/72 P-51Dのキットです。
ほとんどスタンダードに組んであり、ジャンクボックスの底で主脚が折れてキャノピーも外れた状態で眠っていたものです。
主脚、アンテナ柱はすでに直してありますが、排気管が紛失しているのがお判りいただけると思います。
最近の作品のように仮組みをして完成させたわけでもなく、また気になる箇所を全て修正しているわけでもありませんので、その点はご了承ください。
◎ 寸 評
プラモ創世記に登場したこのキットの最大の特徴はドーサルフィンの無い初期のD型となっていることで、無改造でこれが出来るのはこのエアフィックス72(旧)とエレール72、そしてアカデミー72(旧)の三種しか有りません(改造用パーツは48、72でいくつかあるけど…)。
スケールはほぼキッチリでていますが、胴体や機首が細い割りにキャノピー(特にウインドシールド部分)が大きく、ちょっとアンバランスに見えます。 全体に細かい凸リベットが打ってありますが、塗装するとほとんど隠れてしまいますので、削り落とす程のことはないと思います。
プロペラは気持ちダウンスラストが付いていますが、スピナキャップは少々ダンゴッ鼻状なうえにヒケがあります。⇒ 380FS/363FG/100FW/9AF の完成品展示を見るの一番下の写真をご覧ください。
ブレードはスピナと一体で付いていて、カフス付きのハミルトン・スタンダードのようですが、分厚くてカフス部分がはっきりしてないので、薄くする方はカフスの段差を表現してやってください。
ヒケに関しては上の写真でも判るように、胴体の両サイドにも意外と大きなエクボの様なヒケがあります。
主翼は薄いながらも収納庫の開口がありますが形状はあやふやですし、前縁付け根の張り出しがあまり無く、主車輪ドア形状も曖昧なB型状となっています。 胴体下面のエア・アウトレット部分はモールドなどの表現も無くノッペラボーとなっています。 また、空気取り入れ口は斜めに穴が開いているだけでリップの表現はありませんが、スタンド用の穴はシッカリ開いています。
大きなキャノピーの合いは良いほうだと思いますが、コクピット内は大きな開口部の中央にウスッペラなパイロットのみで、サイドコンソールどころか計器盤や操縦桿もありません。
各翼の付け根にスキマができますので、最初から組む方は削り合わせと圧着でスキマを少なくするよう努力してください。
◎ 修 正 開 始
今回は外形は折れたアンテナや脚柱の修理だけで、塗装などもやり直す気は無かったので、まず右の写真の第一次大戦のような服装の、うすっぺらいパイロットを取り外します。
このパイロツトが座っているのはただの丸棒ですので(コクピット両脇のヒケの原因です)、この丸棒も切り取ってやりコクピット内を完全なガランドウ状態(ギャランドゥじゃありません
!)にします。
この後、下面のスタンドと空気取り入れ口の穴、そしてコクピットの開口を使ってボトルシップの要領でコクピット内を組み上げていくのですが、実はこの辺りは調子に乗ってパカパカ作ってしまったので写真とか撮っていないんです、スイマセン
!
普通ですと床板から作るんですけど、開口部より幅が広くなり斜めにしないと入らないし、最初に床板で下側の穴を塞いでしまうとピンセットどころかU・ライナーも入らなくなって作業が出来なくなるので、逆にコクピット後部の無線機部分から作りました。
もちろん胴体内タンクから作ってその上に無線機のセットを置いてもいいのですが、そこまでは必要ないと判断して、コクピット後半を板で塞ぎ、無線機の上部だけを表現しました。
もちろん最初から組むのであれば半割の状態で全てのパーツを作ってやりますが、今回はボトルシップ風の修正ですので、私はこの程度で充分満足できます。
次にピンセットとU・ライナーを駆使して仮組みを繰り返しながら床板、計器盤、防弾鋼板、シート、シートベルト、操縦桿、照準器などをパーツとして作っていきます。
操縦桿、照準器、シートベルトなどの作り方はリンドバーグのモデリングガイドに詳しく書きましたので参照してください。
計器盤は下部にラダーペダルを付けた状態で作り、さらにそのペダルの下部で床板に固定できるように床板に穴を開けておきます。 操縦桿、シートの固定穴も開けておくと後の作業が楽になります。
以上のパーツが出来て仮組みが終わったら、床板と防弾鋼板をコクピット内で接着してしまいますが、この作業の後は下側の穴からの作業は出来ませんので、心して接着してください。
床板の接着が終わったら、計器盤を嵌める前に適当なプラシートで防眩シールドを付けてしまいます。もちろんパーツとしてちゃんとお作りになれる方は先に作ってくださってかまわないのですが、私は面倒なので内側のカーブにそってプラシートを貼って大体の形でシールドにしてしまいます。
で、これが完全に固定したら計器盤を嵌めこんで床板、防眩シールドと接着、以下ベルトを固定したシートや操縦桿を接着してやります。
コクピット内の工作が終わったら、下面のスタンド穴を埋めて、エア・インテイクもリップを付けた感じに修正してやります。
「ここまでやったんだから主翼の付け根や主脚収納庫もD型に直せばよいのに !」
とお思いでしょうが、そうすると塗装やデカールなど全てをやり直さなければならなくなりますので、それは次回、同じキットを作るときのために取っておきたいと思います。
キャノピーをのせて完成品にしたのが、下の写真になります 。 まぁ、デカールの黄変はかなり気になりますが・・・
P-51D-5-NA(S/N.44-13309)
380FS/363FG/100FW/9AF の完成品展示を見る
◎ デ カ ー ル
デカールはキットに付いていた A9☆A をそのまま貼ってありますが、写真で実機の塗装やマーキングを確認したわけではありません。
コードレターの A9 は 380FS. 363FG. 100FW. 9AF ですが、のちに 160TRS. 363TRG. 9AF になっています。
で、このキットの後、エアフィックスは二度、新金型の 1/72 P-51D を発売してくれることになります
!
↓
1974年版 エアフィックス 1/72 P-51D ムスタング(前) のガイドを見る
2012年版 エアフィックス 1/72 P-51D ムスタング(新) のガイドを見る
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